第60章 穏やかな日常
ケイトが、彼のことがどうしても気にかかる点
その根幹を言われずともすぐ察することができたのは、それを知っていたが為だ…←2256ページ参照
あの発言(2210ページ参照)の意味が、よくわかった。
フィン「それでも…進むと決めたんだね?」
ケイト「……うん…
そういう人ばかりじゃないって、やっと知れたから。
見れるぐらいに…周りに目を向けられるぐらいに、やっと…
初めて…ゆとりが生まれたから」
フィン「たとえ君が押し潰されようが…
再び人格を喪おうが、どれほどの辛苦に蹂躙されようが……
それでも僕は――共に居る
あの誓い(2235~2238,2240ページ参照)は、決して変わらない。変える気はない。
たとえ――君がどんな形へ変わることになろうとも…」
そう誓った。
そう言いながらいつものように抱き締め…後ろ頭に手を回し、優しく撫でた。
ケイトは泣きじゃくり、僕の胸元に縋り付くように手を握り締めていた。
ケイト「…っ」
フィン「何度でも…呼び戻す。連れ戻す。
取り戻させる。
傷は癒えないかもしれない。
再び壊れるかもしれない。
だが――決して見捨てはしない
君は…僕の英雄だ。
僕が、君の英雄になる」
ケイト「!!」瞠目
フィン「誓うよ…
最期の瞬間まで…共に居ると。君を支えると。
だから…胸のすく思いがするまでぶちまければいい」
ケイト「ぐすっ)言葉が汚い」
フィン「それぐらいでないと出せないだろう?(苦笑)
だから…頼むよ。
もう…縋ってもいいんだ。わかるね?」
ケイト「……うん(頷&うるっ)
……うんっ(涙)
ありがとう^^//…フィン//」
爽やかな目覚めの後、彼の話になるとは思いもしなかったが…
それで少しは気が晴れただろうか……
それだけが気掛かりだった。
訳なのだが…問題はまだ続いている。