第60章 穏やかな日常
僕自身、神となるまでは天界が見えなかった。
だが、今はもうあの世が見えるようになった。
ケイト「…//」
採点方法も既にわかった。
罪を認識し、その上で償おうと思っての善行や繰り返すまいと言う言動でなければ
罪の『清算』には当てられない。
苦悩もまた然り、苦渋の決断ならばまた別。
また繰り返すまいと努力でき、実行に移せているならば、情状酌量の余地あり。
その努力や償いの為の心構えと言動の持続、それらの程度によっては天国行き。
だからこそ…人を殺したことのあるリュー、ティオナ、ティオネ、ベートも天国行きとなる。
罪を自覚及び認識しつつ、それでもなお前を見据え活かす為共に生きると言動に示しているから。
ケイト「…ありがとう//」
フィン「ああ…//」
その後、採点方法について論議をし合った後…
ケイト「…なんか…彼が極悪人みたいに言われてるけど;
それだけが心残り;」
フィン「そうでないことは既に理解済みだろう?
それと彼が犯した罪はまた別物。
これは、そういう話なんじゃないのかい?
それとこれとは別、清算に当てられないのは償おうとしてのそれではないから、努力もないから。
どうにもしようがないさ、こればっかりはね」お手上げ&肩すくめ
ケイト「…なるほど…」
それに納得しつつ、神が僕達の魂へある時の会話を伝えてきた。
神『いい点あげろ、と言われようとも…
全部見えています、この世に生まれ落ちてからの言動の全てがその魂に記録されています。それを受け、関わった全てのものも同様に!
多角的に同時に、各々の魂に刻まれた全てが見えるのです』
ケイト「大変だねえ、大丈夫?;」
神『彼がこんな気遣いや労いをしたことがありますか!?
それも善意しかない、計略もできない!
どれほどよかれと思おうが悪くとらえられることだってあるんですよ!?いいんですか!!?』
ケイト「別にいいよ。覚悟の上だし。
相手の助けになれる方がいいでしょ?
できることをやれるだけやって、そるでも地獄落ちを回避できないなら仕方ない。
殴ってでも言うことを聞かせるのはまた違うし、自分で気付けなきゃ意味ないもん」
神「こんな人を何故貶めたり悪くとらえることが出来るのですか!!?」
ケイト「…この世に降臨しちゃって大丈夫?;あの世にちゃんと帰れる?;」心配