第59章 承継人
ケイト「八つ当たりをして得るものは、失うことだけだから。
周りも巻き込まれまいと去っていく…
気分がすっきりもしない。そしてまた八つ当たりを繰り返す…
そんな中で…得るものなんて、何もないから…
自分で自分も傷付けるような行為だから…
だから…誰も傷付けないでって叫んだんだ。
自分も他も傷付けないでって…
自分も…そういう時期は、あったから……
それに…どんな行動も…言動も…経緯や、想い、痛みや辛苦の果てのものでしょう?
私だって…そうなっていた未来が無いわけじゃない。
何も抱えてない人なんて、居ないから…
何かしら理由があって…苦しんで、そういう行動を取ってるのに…
その上に更に泣きっ面に蜂の目になんか、遭わせたくはないんだ。
二極化して、敵だからって…追い詰めて放置なんて、できない。
自分が嫌なことをされてるからって、更に傷付けていいわけじゃない。
そう、在りたくない。
二極化できるほど、人は…心は…簡単じゃないから」真剣
ザンザス「……(ふっ)
はっはっはっはっはっはっ!^^
悪くねえ…
ヴァリアーの雲の守護者、俺の右腕になれ」
ケイト「いきなり勧誘!?」
獄寺「ふざけんなてめえ!」
山本「ケイは渡さねえぜ?」
笹川「本当にその通りだ!」
ザンザス「俺の女になれ」真剣
雲雀「僕の女に手を出す気かい?
殺すよ」ギラリ
ケイト「咬みはどこへ行ったの!?・・;」
ぎゃーぎゃー
騒然と化す中、不思議と笑みが零れ出た。
ケイト「ぷっ)…
ははははっ
はっはっはっはっはっはっ!^^
あ!そうだ!
皆、怪我は残ってない!?大丈夫!?」
『……お前が言うな!!』
ケイト「あ…あははっ^^;
ザンザス…私はきっと、ヴァリアーにはなれない。
でも…
たとえお前が、10代目になれなかったとしても…
私は、お前と一緒に仕事がしたい」微笑&真剣
すっ
左手を差し出す
ザンザス「ふっ…考えておいてやる」微笑
左手を差し出し
どちらからともなく、同時に握り締め合った。
後に…ヴァリアーは自警団ボンゴレファミリーの一番槍部隊として名を馳せることとなる。
ヴァリアーにもリングを作って与えたのは、言うまでもない。