第59章 承継人
その後、アルコバレーノのなれの果てだと知ったが…そのシステムを文字通りひっくり返した。
調和の性質を利用し、常におしゃぶりに宿る『炎』を「大気」をもとにあり続けるよう調和で変換させ続けることにし、アルコバレーノそのものが必要無いものとした。
調和の炎もまた、同様に在り続けるようにできたから。
リボーン曰く「元々そういう性質を持っている上ケイの炎の得意分野がそうだったのだろう」とのことだ。
傷付けないで突き進むことを語った後…
リボーン「甘いかもしれないな。
だが…そのお陰で救われたものがあんだ。
(俺も…復讐者になってたはずだった。だが…お前のお陰で助かった)
お前の進もうとしている道は、茨の道よりも険しいぞ。
それでも…進むんだな?」
ケイト「ああ。決めた」頷
リボーン「…わかった。頑張れよ」にっ
決して離れないおしゃぶりから解放されたリボーンは…
心なしか嬉しそうで、開放感に満ちているようにも見えた。
腐りかけていた肉、復讐者のように…そうなって死んでいた可能性を見せられた。
あれ?でもギャグの時におしゃぶり外れてたような?;
まあいっか;
・ザンザスの場合
リング争奪戦の時、雲の守護者は9代目を動力源としたモスカだった。
霊感があったお陰で生物の反応が中にあると気付けた。
そもそも超直感があれば気付けて当然なのだろうけれど。
9代目を癒すも意識は戻らず、審判の女性2人をザンザスに倒され強引に仕切られ…
そのまますぐ、最終的に属性全てのリングを皆で奪い合う争奪戦が始まった。
迎撃する外なかったのだが…
あの使い方を極めた私には…ザンザスの炎は全て間合いに入る前に消え、攻撃は脇差で全て受け止めていた。
零地点突破で吸収してみせ…ザンザスの両手を凍らせた後、語り掛けた。
ケイト「ザンザス…
私には…お前が、どうしても手に入らないものを前にして八つ当たりする子供にしか見えないよ。
八つ当たりで得るものは…失うことだけだ。
受け継げない?本当の子じゃない?
決め付けずに話し合えよ!
9代目は…お前がゆりかごを起こした時、殺そうと思えば殺せたはずだ。
その事実だけで…
わかるだろ?お前を、どう想っていたのか」
ザンザス「黙れ!!
老いぼれもてめえも!同じ眼を向けやがって!!」