第59章 承継人
ケイト「ありがとう…」
椿「よいよい!
ケイトよ…お主はもっと自分を大事にせい!
少しぐらい大事にした所で、罰が当たるわけでもないだろう?」にや
ケイト「……………頑張るよ」
椿「境遇からやり辛いのもわかってはおるが…
まあ、そう気にし過ぎるな。
あれこれ気を使ってばかりでは、何も出来なくなるぞ?
もっと大きく!
堂々とやっておればよい!!」ばっ!←両腕を拡げる
ケイト「?」
椿「空のように、大地のように、海のように!
かの者らは雄大だぞ!
人なぞちっぽけな存在よ!!
じゃからケイト!
お主は…些細なことなど気にせず笑い飛ばしておればいい!!!
いつものように…手前達に、そうしてくれたようにな!^^」
ケイト「ぷっ…
はっはっはっはっはっ^^
ああ…そうだね……
どうしても気にし過ぎちゃうんだよね…
引っかかることがあると;(苦笑)
溜飲が…下がらないんだ……自分の過去だけじゃない。
――殊更あいつのこととなると」
椿「過去にもとらわれるなよ?
と言っても、戻れないほどに深みにはまっても…手前よりも誰よりも真っ先に引き戻そうと奮闘する者がおるがな?」にま&ちらっ
ケイト「?」←椿の視線を負う
そこには…フィンがいた
精霊王の森にある湖…
その畔に座って話し合う私達を横目に気に掛けながら、子供達の相手をしてくれていた。
ケイト「……そうだね^^」
椿「うむ!
心配などする必要もない!」
ケイト「うん…ありがとう^^
(少しは…前を、向けるかな……」←天を仰ぐ
快晴の空の下…私は雲一つない空を見て、想いを馳せた。
背に手を添えてくれる椿と共に…
フィン「何を話しているんだろうか…)
いや、今はそれよりも;」頭を振る
アル「パパは僕の!」
ディ「私の!」
「パパ!」
「パパー!!」
アルとディが取り合いに参加する程、僕へ縋り付く子達からの干渉が凄まじかったことが問題だった;
頭痛の種が増えた…;
ちなみに今日は、椿とアイシャの日らしい。