第59章 承継人
椿「む?どうかしたのか?」
ケイト「あ、ううん。何でもない^^;」
椿「それにしても…
何千年も修業しておれば神の力が自然と手に入るものなのだな!」
ケイト「そもそもが何千年も生き永らえるのは土台無理な話で…
究極の武器を完成させるまで籠ろうとするってのが異常なわけで……;」
椿「何を言うか!
修業に終わりなどない。
変化に終わりと見切りを付けていては、それ以上のものなど作れまい!
よって!まだまだ精進が必要だ!!」くわっ!!
ケイト「ダメだ。
私と同じでとことんこだわるタイプだ、それも一方向のみ;(汗)
まあ…私も私で、嫌いな奴はとことん嫌いなわけだけど;」
椿「む?
好き嫌いなど人によって違って当たり前だろう?
何を由とするかの線引きもまた然りだ!」微笑
ケイト「…だよね」くす
椿「嫌いなものは嫌いだし、そこに理由を求めた所で何にもならないのは明白だろう?
第一に!
それを気にした所で、嫌いだということが浮き彫りになるだけじゃ!
溝が深まるだけだというのもわかるか?」
ケイト「ああ…
よく、わかるよ(俯)
どれだけ好きになろうといい所を見ようが、目を向けようとしようが…
気に食わない所がどうしても目を背けさせてくれない。
許せないという範囲であればある程、それは強まっていく一方なんだ」
椿「二度頷)うむうむ!
お主が何に悩んでおるのかはわからぬが…
まあ、何じゃ!
深く考え過ぎるとどつぼに嵌まる一方になる!
口論した所で、お主の中で決着がつくわけでもない!
第一に、お主の赦せる範囲は…他の者らとはまた違う!
そもそも…ケイトの置かれた境遇に、もし手前がいれば狂っておったぞ?
それも、間違いなくな!^^」
ケイト「!」瞠目
椿「そんなケイトがどうあっても赦せないと言うのなら…
それはまた相当な業の深い行為なのだろうが…
深く気にした所で、それは変わらぬのだろう?
相手の在り方もまた然りなのだから…気にしない方がいい。
わかるな?」
ケイト「…………ありがとう」
椿「そう気を落とすな!(バシンッ!!)←背を叩く
どうあっても嫌い、それがあった所で問題なぞあるまい?」微笑
ケイト「…ちょっと申し訳なくて…その人が好きな人達には」目逸らし
椿「あっはっはっは!^^
気遣い強いめ!♪」