第59章 承継人
ケイト「!!」
自分で決め、進み、選び…個を示し続けた。
そしてそれ全てが『自分』という存在に他ならない。
選ぶ基準、線引き、価値観、感性、その全ては…他とは違う。
何を重く捉えるかはされてから、それも本人にしかわからない。
だからこそ…どれほどの辛苦の中でもそう在ろうとできるケイトが眩しかった。
僕の光となった。
そんな光になりたいと思った。
気付けば胸を熱く焦がされ、僕を、心を、捕らえて離さなかった。
フィン「…君と共に生きよう。
そう想ったのは、君が君だからこそだ。
自信を持って、堂々と進めばいい(微笑)
頑なな君が好きだ。
とても魅力的だと感じている。
綺麗で…美しくて…何より貴重(貴い)だからね^^」
ケイト「…その台詞、そのまま返すよ//」ぼしゅー
俯いたまま真っ赤に染まるケイトを見…僕は微笑みかけた。
きちんと僕を見てくれていることに喜びを感じた。
その喜びと嬉しさを伝えたくて…口を開いた。
フィン「ご校閲、痛み入るよ」くす
ケイト「?
何が?どしたの!?」
フィン「君のような人に目にかけられて光栄、恐悦至極…そういう意味だ」
ケイト「………」
フィン「おや?…意図は伝わってないのかな?
なら細かく指摘しようか…
君のような人にお目にかかれて、いつも最高の気分だ」恍惚&微笑
ケイト「……(ぼんっ!!!)
/////////////」かあああああああああっ!!!
ぼしゅううう!と蒸気を上げながら俯くケイトに、僕は笑いかけた。
誰もが可能性を秘めている。
どんな形でも未来はある、そして意味も…
当時にはわからなくとも、必ず何かに繋がっている。
だからこそ今は…前を見て進めばいい。
感じる衝動をスタートに変えればいい。
軸を理解し、他を学び、できることを伸ばし、器を大きく成長させて…
挫けそうな時は、共に支え合えばいい。
君がいることが…僕にとっては何よりの支えだから――
そう伝えると…
ケイトは真っ赤になりながら、「私も…同じ気持ちだ」と呟いて顔ごと身を埋めてきた。
そしてその直後…服を強引に脱がされ襲われた。
初めての経験がまた一つ増える中…彼女の愛を身近に感じ笑みを浮かべた。
共に笑い合い、結ばれ合い…――抱き締め合いながら共に寝た