第59章 承継人
フィン「はっはっはっはっはっ^^」
可愛いなあ、本当に…(くすくす)
吹き出る笑いを押さえられず、頬を撫で続けていた…
ケイト「んー;
明日…考えよう;」
フィン「そうだね…皆寝てるし」
僕は微笑みかけながら、ケイトの懸念への答えを言い放った。
フィン「前を向いて、進めばいい。
過去は確かに大事だ。
だが、それに囚われるのはまた違う。
学びとして必要なものを選び、広い、生かし…共に邁進すればいい。
それが君という『自己表現』へ繋がる。
僕自身…そう考えて選んだ道だ。
((自身を庇って怪物の攻撃を食らい、倒れ伏した両親の光景が浮かぶ)
(両親が、こちらを向いて笑っていた。無事なことを確認し、喜ぶように…)
(その両親の笑みが、当時のケイトの笑みと被さる)←532ページ参照
涙に濡れた両親の死骸、それ(子の為に身を張り護ろうとする『勇気』)が小人族(パルゥム)の希望だと知った。
大切だと知った。知ったその日に失った。
だからこそ…弔いとして、その(小人族の光となる)生き方を示し続けると選んだ)
そして…その道の先で、君と会えた。
信じて突き進まなければ、きっと…出会うことは無かっただろう。
ノアールがオラリオではなく、精霊の森を選んでいればまた未来は変わっていただろう。
だが…決して、変わらないものがある。
君が…君であることだ。
無理をしなくていい。
できる範囲で頑張ったのなら…それでいい。
君のままでいいんだ。
ありのままの君のまま…進んでいければいい。
たとえ何を受けようと…どれほどの深い傷や悔恨を得ようとも…
深く気にする必要はない。
ましてや、囚われなくていい。
大切なものを見失わなければ、それでいい。
糧とし、学び、得、今の君を形作ればいい。
君のことだ…今更、生き方を変えるつもりはないんだろう?」
ケイト「……(ふっ)
うん!」微笑&頷
フィン「僕も同じだ。
これまでの日々も、その全てを含めて…自分という存在となった。
だからこそ君と出会えた」
ケイト「…ありがとう…フィン……
ちょっと固執してたかも^^;」
フィン「大分している方だと思うよ」苦笑&腕組
ケイト「ぐさっ!!)
う…;」
フィン「でも…そんな君だから放っておけないんだ」微笑