第59章 承継人
ケイト「っ―――
馬鹿…ッ!」ぼろぼろ
嗚咽を零しながら、涙でむせる。
咽び泣き、震える…
その当時にいて欲しかったという願い、想いが…感情の機微が……それだけで、感情の奔流が伝わってきた。
フィン「癒えた後も…
たとえ望まれなくとも、君を支え、愛し、護り抜く。
護りたいんだ――君が…僕へし続けてくれているように」微笑
ケイト「……ばかぁぁっ」
涙腺が崩壊したように泣きじゃくる彼女に、頭を撫でて宥め続けた。
数分経っただろうか…その頃に一つ疑問を感じたようで口走り出した。
ケイト「勝手に救ってコクーンへ導いたこと、神様は怒ってないかな?
レールから外したこと」不安気
フィン「ンー…(顎に手を当て考え込む)
どうかな?それすらも折り込み済みな気さえするけれど^^;
それに…ここに入れるのは、君のように辛苦の佳境の中でもなお、優しくあろうとできる人だけだ。
善行を頑なに積める人、愚直な人…そんな人にこそ、救いはあるべきだ。
たとえ仇であったとしても、そうあれる人以外は入れないことが判明したわけだしね…
だから…心配する必要はない。
そういうロマンも捨てたものじゃないだろうからね」ウィンク
ケイト「……^^(くす)
フィンでよかったよ&フィンに会えて、本当によかった」微笑
フィン「ん?
(同時に二つの声が?」
ケイト「惚れたのも、見てくれるのも、ちゃんと聞いてくれるのも…全部嬉しいよ」微笑
フィン「ああ…僕も、同じ気持ちさ。
君みたいな人にたとえ出会えたとしても、僕は君を取るよ――間違いなくね」微笑
ケイト「フィン…」ぎゅう
フィン「ケイト…」ぎゅう
ケイト「私以外を愛したら殺してやる!」ぎゅむうううう←顔をフィンの胸へ押し付ける
フィン「物騒だなあ^^;
心配しなくても…
君ほど愛する人はいないよ(微笑)
これからも…君以外はいないし、君以外に要らない」真剣
ケイト「……ありがとう//
でも問題は…」
フィン「ああ…君のことだから、約束は守るんだろう?」にや←2226ページ参照
ケイト「んー;」俯
悪戯めいた笑みを浮かべると、困ったように俯き
フィン「おや?…有言実行だと思ったけれど?」にやにや
ケイト「……意地悪」むすーっ←頬が膨れてる
迷わず頬を撫でた