第8章 死闘と目覚め
『!!』
アイズ「白い魔力が、ケイトを覆ってる?」
ロキ「細長い龍の形をしとる。これは…まさか、父親(龍神)と関係が?」ごくっ
ざっ←フィンが歩み寄る
ティオネ「!団長!」
すっ
それに身構えるかのように眉間に皺を寄せる龍に、僕は目線を合わせた。
フィン「…彼女には、危害を一切加えない。小人族(パルゥム)の女神『フィアナ』に誓おう」
僕を睨み据える龍を象った魔力に、跪いて目を合わせた後語り掛けるように言った。
その言葉を聞いた後、十数秒ほど僕の目を見つめてから本気だと伝わったのか…ふっと、彼女の体内へと戻っていった。
ティオナ「…何だったの、あれ?;」
フィン「これは憶測だけど…魔力に、意思が宿ったんだと思う」
額に手を当てると、それは確かに熱を帯びていて
その様子も加えて荒れる息を見て、確信した。
フィン「…これは、過労から来る熱かもしれない」
ベート「ちっ…無理しねえで帰ってくれば済む話だっただろうが」
フィン「それは無理がある。Lv.7の彼に、Lv.5の逃げ足が通じると思うかい?」
ガレス「…難しいじゃろうな」
ベート「けっ!」
ティオナ「強くなったからって八つ当たりしない!」
ベート「八つ当たりじゃねえ!!」
アイズ「…大丈夫?魔力が…」
フィン「ああ。とんでもない量の魔力が渦巻いている。
いや、脈打っていると言った方が正しいか。
その状態にまだ慣れていないというのもあるんだろう。
たとえ急速に回復させようとも、疲労までは消えたりはしないのだから」
リヴェリア「まったく…この様子では、Lv.7に至った可能性もあるな」溜息
ティオネ「え!?;」
ティオナ「たった半月(15日)で!?」
ガレス「ううむ。勝ったのなら可能性は大いにあるの」
ロキ「うちがちょちょいと更新しよか?前みたいに」
フィン「いや、今度こそ意識が戻ってからした方がいいだろう。
複数の発展アビリティを発現させる可能性もある。
これはあくまで推測だけど、複数あったそれをフール・ハーディが『複合発展アビリティ』として発現したのかもしれない」
ロキ「そうやなあ…うちもその推測は正しいと思うで。
まあとりあえず、今は本人が目覚めるまで待っとくか。
本人の未来の選択肢増やす為にもな!」
結局彼女が起きたのは明日の朝だった。