第8章 死闘と目覚め
ようやく帰ってきた後、辿り着いた頃の装備は…
壁の破片や叩きつけられたそれを受けてか、泥まみれになっていた。
朝から今の今まで音信不通で心配していたのだが、それを見た瞬間にさらに心配になった。
最初に扉を開けて入ってきた彼女に気付き、声をかけたのはロキだった。
ロキ「どないした!!!!??;」
そんな大声が響くほどに泥だらけになっていた。
リヴェリア「?どうした、そんなに声を荒げ
どうした!!!!!??」
『!!!!!??』
ケイト「えっと…オッタルに、私闘を申し込まれました」
『!!?;』黒
ロキ「何やてえええええええええ!!!!?;
怪我無いか、どこも怪我してないか、いとうないかああああ?;」あわあわなでなでさすさす
ケイト「だい、じょうぶ。
それを、受けた、お陰で、限界、さらに、超えた…
でもって倒した」
『!!』
ロキ「倒したんか!!!!??;」
フィン「なんて無茶を…;」
リヴェリア「後になってから聴かされる者としては寿命が縮むような思いに駆られるな」溜息&片目瞑
ケイト「ごめ、ん…」うとうと
ガレス「それにしてもLv.5がLv.7に…やはり、お主のユニークアビリティか」
ケイト「うん…きっと、それが要因で…何とか…体内、魔力、そうさ…して…動き、早…く…?…」ぐらぐら
ベート「!おい?;」
ケイト「ごめん…安心したら……
どうやって…かえっ、たん…だっ…け……」ぐらっ
ロキ「とっ!」
ばたっ!←咄嗟に隣にいたロキが支えた
ロキ「ケイト!こんなとこで寝たらあかん!;しっかりしぃ!おい!;おーい!!;(ゆさゆさ)
あかん…完全に意識のうなっとる…って重っ!;」
ケイト「はあっ…はあっ…//」
ロキ「ん?何や顔赤こうなって…あつっ!;」←額に手を当てる
フィン「僕が運ぶよ」すっ
ぱちちっ
ずあっ!
触れようとした瞬間、意識を失っているのに右手から左手へと風が舞い、それと共に光が現れた。
それは《ホワイト・ノヴァ》と呼ばれているそれで、今までとは違っていたのは…
彼女を包み込むように渦を巻き、龍の形を司っていたこと・近付く僕を睨み据えていたことだった。