第58章 堕天
僕も…それを知れてよかった。
家庭を持つ幸せというものも、守りたいものが…目の前にいる喜びも。
ファミリアの者達へ抱く想いとの違いも…家族という有難みも……
好きで、大好きで、愛してやまない…愛おしくて堪らないむせ返るような気持ちも←2172,2193ページ参照
フィン「………;
反応に困るな…;
素直に喜んでいいものやら、はたまた外聞を考えて止まるように諭すべきか…
う~ん(腕組&思案顔&瞑目)
弱ったなあ…^^;」ぽつり
ケイト「好き好き好き好き好き好き好き×∞」←ハートが無限大に飛びまくってる(一方的)
フィン「…ぷっ……
はははっ…^^//
…まあ…それごと惚れてしまったわけだけど^^//」くすくす
テロップ『結局、フィンは心底楽しそう&嬉しそうに笑いながらケイトを抱き返していた。
「こいつめぇ!」という言葉と共に頭を撫で回し、共に幸せそうな満面の笑みを浮かべ合わせながら…』
ケイト「ねえ…フィン…」
フィン「ん?」
ケイト「もし…どうしようもない程、割り切れないほどの感情でいっぱいになって…
帰ってきてから爆発したら、どうする?」
フィン「…」
その言葉だけで、彼女の言わんとすることがわかった…
仕事をしているから、金を稼いでいるから…
それで、家に帰ってきた時にぶちまけ…
所有物だからと好きに当たり散らし、殺しかけ、傷付け、思う存分暴れられるのか……
彼女の生みの父と同じことをしてくるのか…それを問うているのだということも。
フィン「子供といる時には出さないよ。
少なくとも、立場でちゃんと変えるさ。
親としてと、生涯の伴侶として」
ケイト「どういう風に…?;」不安気
フィン「ンー…そうだね…(微笑)
まずは愚痴の一つでも零して、整理するかな。
君も何もなかったわけではないのは確実だろうし、君のそれも聞いておきたい」
ケイト「でもっ!」
フィン「ん?」
ケイト「でも……爆発して…暴れ出したくなる程のそれだったら?」ぎゅっ(拳握る)&怯え
フィン「…」
ケイト「そしたら……(震&ごくっ)
そしたら…フィンは……
フィンも――(暴れる?」
暗い表情で俯いたまま、目も合わせずフラッシュバックによる恐怖に全身を打ち震わせるそれに…僕は迷わず手を取った。