第58章 堕天
闇『馬鹿だろう…お前』
言いたい言葉はいくらでもあった。
話をすり替えるな、甘えたことを、そんなことが許されると思っているのか――?
だが…それごと受け容れると、彼女を纏う空気が言っていた。
その後…ケイトから渡すように左掌を差し伸べられ、苦笑交じりにその手の上へ置いて渡した。
すると結界を破り…どうするか尋ねた。
闇『……好きにしろ』
ケイト「…いいんだね?」
闇『ああ…
(お前と共に在るというのも…悪くはないかもしれない』
その闇は静かに笑みを浮かべた。
それまでに見せていた絶望、投げやりなものでもない…
純粋にそう感じだのだと、相対して伝わってきた……
そして取り込む中…一番重要な点について指摘した。
フィン「…ケイト…胸の傷は?」
ケイト「え?…さっき闇を追い払おうとした時に、フィンが治してくれたんでしょ?」
フィン「いや…治そうとはしたんだが、闇に押し返されてできなかった」
ケイト「………(たらーり)
(ちらっ)
し…」わなわな
『?』
ケイト「心臓が止まってるうううう!!!?;」
『………・・』じと目
フィン「今更気付いたのか;」腕組&嘆息
テロップ『既に皆気付いてた』
ケイト「私の心臓止まってる?!
あれ?
お腹の赤ん坊は!?ウルは!!?
どうしよう!?どうなってる?!どうなった!!?
わあああああああああああ@@」ぐるぐる&あわあわ
フィン「…うん…一先ず冷静になろうか」
ケイト「冷静になれるわけないだろ!!?;」
フィン「…その台詞はそのまま返してやりたかったね…
まさかあんな風に言われるとは思ってもいなかったし。
終わりにしようか、とまで言われるとは」
ケイト「ぐさぐさぐさっ!!)ぐはあっ!!;」
ティオナ「ま、まあまあ^^;
無事に終わったんだからよかったよ、ね?!」
ケイト「生きてる資格…私にはありません;」じめじめ&ぐすん←両膝抱え&俯&涙
ティオナ「ちょっと?!;」ぎょっ!!
アイズ「私の方が…ごめんね;」ぽろっ
『!!!?(アイズが泣いた!?;』ぎょっ!!
フィン「…一つ言わせてもらうと、ウルは無事だ。
そもそも君が、何があっても無事であるように予めウルへ結界を張っていただろう?」
精霊王「不死だから死なんわ、心臓が止まろうとな」