第8章 死闘と目覚め
最初に、その言葉に対して見せられたのは驚き。
両目を見張りながら、信じられないものを見るかのような眼を向けてきた。
オッタル「……ふっふっ」
ケイト「?」
オッタル「はっはっはっはっはっ!!^^
(あの御方が気に入るはずだ)
その時は、初めから全力を尽くそう!」にや
ケイト「悪いけど今日みたいな勝負は嫌だよ?
人生かけるような真似させないでよね!」ぷんぷん
オッタル「そうか…だがそれはフレイヤ様に言ってくれ」
ケイト「んー;…わかった。頑張って話す!」
オッタル「今日はこのまま帰るか?」
ケイト「うん。でも流石に置いていけないから、頑張って運ぶよ!
まだちょっと…ふらつくんだよね。
慣れてないからかな?結構きつい」ふらふら
オッタル「無理に運ぼうとするな。後で自力でどうにでも出来る」
ケイト「ダメだよ…ちゃんと最短ルートで頑張るから。
あ、そうだ。テレポートを使えば…あれ?出ない;」
結局…オッタルへの全回復はすぐに使える状態ではなかった為
バベルの塔の1階まで階段を上った時点でようやく使えるようになり、全回復させた。
オッタル「恩に着る」
ケイト「気にしなくていいよ。今日はもう帰るけどいい?」
オッタル「ああ。いつでも来い。相手してやる」
ケイト「うん。ごめん…なんか、言葉遣いまでちょっと…あれ?敬語じゃなくなってる?;」
オッタル「気にせず帰れ。俺が送るか?」
ケイト「いや、なんか今日の今日であれだし、連れてかれそうで怖いからやめとく。
自力で帰るよ」ふらふら
オッタル「そうか。気を付けて帰れ」
ケイト「うん…」
それからは、どうやって帰ったかは覚えてはいない。
覚えているのは…空を赤く照らす夕暮れ。
黄昏の館に辿り着いて、ドアを開けてから
最低限の説明の後、皆の顔を見て安心して…そのまま気を失った。