第58章 堕天
ケイト「フィンー」
フィン「ん?」
ケイト「もしさ…
私が来世同年代で生まれてきたら、連れションしようね?」
フィン「ぶふっ!!
……;」たらーり
肝心の問題を、気付いているのだろうか――?;
冷や汗が頬を伝っていくのを感じる中、僕はじっとケイトの双眸を見つめ続けていた。
ケイト「だってさ、同性同士だったこと1度もないでしょ?
3回とも生まれ変わって、今世は初めて私が追い掛ける形になったけれど…
その、うん///
やっぱりさ…男としての回数は私が上だから、ね!」えっへん
フィン「……わかっているのかい?」
ケイト「ん?」
長い沈黙の後…ようやく一言尋ねた。
フィン「…同性同士ということは…
結婚もできなければ子を残すこともできないということなんだが…」
ケイト「…
!!!!!!!!??????」ビシャーン!!!!
フィン「やはり今気付いた、か…;」瞑目&嘆息
やれやれと苦笑交じりに腕組し嘆息が自然と口から零れ出る中
瞠目したままのケイトが、音程が狂った震えた声を出した。
ケイト「わ…わかってたよ?それぐらいはあ…」ぷるぷる
声も表情も何もかもが引き攣り震えたそれは…あからさま過ぎるぐらいに…
アル「あうあうあうあうあううう」ぷるぷる
ディ「うー……・・」じとー
動揺し切っているのは目に見えていた。
アルとディが真似する程には面白かったようだ。
ケイト「あ、そうだ!(ぱあ!&ぽんっ!)←手を打つ
神同士になれば普通に子は残せるんだから気にしないでいいよ!^^」
名案とばかりに言ってはいるが…
今考えついた体を装っている時点で、最初に言い出した時に思い付かなかったのは最早目に見えているからね?
そう伝えると、目を泳がせながら…
ケイト「…しょうがないだろ…どんなことでも、一緒にやってみたいんだからさ//」ごにょごにょ
顔を逸らしての一言に僕は再び悩殺され、押し倒して抱き潰し撫で回しケイトの頬を初めて舐めた。
森の流儀に倣って等ということは頭から飛んでいたのは言うまでもない。
が――
リヴェリア「……――何をしている?」←ぼろぼろ
酷く冷たい声と視線が僕達の部屋に響いた。
フィン「や、やあ…早かったね」苦笑&冷や汗たらたら
今度は僕が動揺させられることとなった…;