第58章 堕天
あの当時…アンタレスへ向けてケイトが見せた圧倒的な力…←2120ページ参照
それを解放する際に全身へ展開された紋様。
現在、正式に『神紋(しんもん)』と呼ばれることになった――
見た目と力の変化だけを纏めると…
額(第6チャクラ)と胸(第4チャクラ)とへその下(第2チャクラ)という『丹田』の位置に、太陽の惑星記号(⦿)が煌々と発光しながら浮かび上がる。
まるで――呼応し合うかのように共鳴し合い、力は見る見る内に増大していく。
額と胸と下腹に浮かび上がった3つの紋様(⦿)が互いに呼応し合い、力を増幅しながら送り合うよう共鳴を起こす。
それに伴い本気で神の力を展開した時と同様に、そこ(3つの紋様)から光彩陸離とも言える闇が迸り、全身へと瞬く間に拡がる。
それらは色濃く、濃さを次第にかつ急速に増していき…
あっという間にリヒテンベルク図形の模様がその円同士を繋げ、拡がり、全身を覆い
「空間という次元も理をも超越したレベルの『闇』」を放出し続けると共に、「全身へ送り続ける『心臓(紋様(⦿))と血管(リヒテンベルク図形の模様)』」へと姿を変え、ケイトの周囲5m四方をあり得ない規模の闇が覆い尽くす。
世界を滅ぼせる威力の『強力無比とも言えるアンタレスの魔法』を、僅か一瞬…
その展開されたケイトの闇に触れるよりも遥か手前、闇の外表から15mの時点で、元から何も無かったかのように消え去った……
理ごと、魔法という存在ごと、その力という存在そのものが空間も何もかもが元からなかったかのように――
「3つの⦿紋様」と「全身に及ぶリヒテンベルク図形模様」の両方こそが
『神の力を十二分に高める為の紋』
――すなわち『神紋』
⦿紋様とリヒテンベルク図形の外見は作者プロフィール、ホームページにある画像参照。
神紋の色が黒だと闇、白だと光に性質が分かれる。
闇だと魂が消滅を望んだ全てを滅し、破壊に向いており
光だと魂の望む全てを叶える。
神紋の威力は底知れず、微かにでも思うだけで叶えてしまう。
なので扱いには十二分に気を付けなくてはならない。
買い物を終えた後、そのコツとやり方を教えてもらい無事習得。
その頃には晩になっており、15時に早目の晩御飯を食べたこともあり、ゆっくりと横になって休んでいた。
そんな時…変化は訪れた――