第58章 堕天
決して血筋が絶えないように、すなわち死なないようにという守の呪いだ。
二度と継承者(十字架が選んだ者)が次世代の継承者たる子孫を残すまで息絶えないように…
それは…若い方を優先して生かそうとする。
ノアールのように精霊寵愛せずとも生かし続けるように、とのことだ。
フィン「所で…」
ケイト「ん?」
フィン「君は…もう少し外へ出してくれ」
ケイト「何を?」
フィン「……」すっ
ケイトへ再び歩み寄って近寄り、そっとケイトの頬へ手を伸ばして撫でた。
フィン「…感情をだ。
それまでの…鬱屈とした感情、ため込んでいるそれともちゃんと向かい合ってぶつけて欲しい」
ケイト「ん?
うーーーーーん;(腕組)
とんと思い浮かばないよ;」汗
がくっ
力無く脱力する中…僕は諭すように苦笑交じりに言い放った。
フィン「ははは…^^;
仮に…今がそうだとしても、爆発する時は必ず来るだろう。
前に話していたように……←2167~2173ページ参照
だから…
その時は、僕へぶつけてくれ――感情も、力も、その全てを
受けて立つ」真剣
ケイト「…
//////(ぼんっ!!)←頭から蒸気
(かああっ!)/////(俯)
だから…好きでどうしようも無くなるんだよ///」ごにょごにょ
視線を左下へ逸らしながら気まずそうに顔を隠そうとするケイトに…
僕は悩殺された。
それから外食や買い物をしたりもしたわけだが…
ケイト「食べたいものだけ食べる、注文する!」キラキラ
フィン「…//」
だきっ!!
ケイト「え?;何?;」
可愛さのあまり抱き締めた
ケイト「…//」じー&キラキラ←両手に持ったままフィンの顔を見る
フィン「…ぶふっ!」
ケイト「!どしたの!;」ぎょっ!
フィン「ぷっ…はっはっはっ!^^//」
だきっ!!
なでなでなでなで
ケイト「だから何?;どうしたの?!;」あせあせ
可愛さのあまり抱き締めた、そのまま頭を只管撫で回した
何故か…
「ねえねえ、これ買ってもいい?//」じー&キラキラ
と無邪気に尋ねる子供と重なった。
その為、思わず抱き締めた。それも衝動的に…
庇護欲をそそられたのかもしれない。
幼い頃からの境遇もあってか、表現も仕草も子供のまま成長が止まってるから余計なのだろう。