第57章 追憶
仮にアスフィがいなかったとしても、僕が同じように脳天を殴っただろう…
いや…殴れないかもしれない;
確かに妊娠している間、行為ができなかった。だからこそのことなのだろうけれども体に負担が残っているだろうし、いやそれも込みで考えたとしても神の力で一度全ての異常を治したわけだが、それでもやろうとしているのなら据え膳食わぬは男の恥だろうか、いやそれ以上にケイトの身体も大事にしたい。だがそれ以上に愛してやまないのも、情がわいている以前に愛してやまないからこそ抱き倒したいという気持ちもまた大きいわけで(ぶつぶつ)
テロップ『長い長い長い!!!;』
よし…彼女の心意気を汲まなければっ!!(ガシッ!!)←ケイトの両肩を掴む
ずごすぅっ!!!!!!!!
今度は…僕の脳天へ拳骨ではなくチョップが飛んできた;
それもまた、アスフィの手によって…;
アスフィ「変な気を起こすのはやめなさい!!
流産させたいのですか!!?」真剣
フィン&ケイト『ヒリヒリ)…ごめんなさい;』お辞儀
恋とは、愛とは…暴走する危険性を孕んでいる。
愛し過ぎて、つい…
同時に呟いてしまう中、「気持ちはわかりますが…//(ふいっ」と顔を逸らしながらのアスフィの声が耳を刺した。
フレイヤ「…ケイト」真剣
ケイト「ん?」
フレイヤ「私と同じ服を着てみない?^^」
『!!!!?』
ビシャーン!!!!!!!!!!!
次の瞬間…僕達の脳裏に、その服を着たケイトの姿が浮かんできた。
殺傷力が異常極まりなく、胸も普通より大きいが巨乳でもない絶妙な美乳というか
右よりも左の方が大きく、触り心地もいいそれが思い浮かぶと共に…何かが切れる音がし、同時に温かい何かが鼻から零れ落ちていった。
フィン「…………」ぼとぼと
ケイト「ビクゥッ!!!)ちょっ!!;大丈夫!!?;」あせあせ
フィン「……(ぱたっ、ぱたたっ)←鼻血が床に落ちていく
(いい!!!)b」真剣&ぐっ!!!!!←未だ止めどなく出続ける鼻血を右手で押さえつつ、親指を立てた左拳をケイト達へ向けて光速で差し出す
ケイト「え?!;何!!?@@;」ぐるぐる←混乱中
フレイヤ「ふふっ、そうでしょう^^//」にこにこ
アスフィ「よくないです!!!;」瞑目&汗
好き過ぎてもう、どうしようもない…//
そう――僕は悟った