第57章 追憶
ケイト「父親としてどうなの、それえええ?!;」
フィン「君こそ大人として身だしなみに少しは気を使え!」
ケイト「そりゃ親以前だけどもおおお;」
ずるずる
強引に引きずっていく中、アルとディが泣き止んだ後で連絡。
そして合流するということになった。
ケイト「何でフィンは私のこととなると盲目気味になるの?
最近じゃとっても多いよね?」う~む←腕組み
フィン「君が言えた口かい?(じと目)
散々死に掛けて無茶して
人のことばかり大切にしようとする癖に」嘆息
ケイト「えっと…まあ…確かに…
それで、その都度事ある毎に死に掛けてるわけだけれど;」たらたら←滝汗&視線逸らし
フィン「………
自覚があるのなら…心配させないでくれ。
無事でよかったと思っていることに変わりはない。
何もするなと言うわけでもない…
ただ…死に掛けるより前に、僕へ助力を願って欲しい」
ケイト「………(俯)
ごめんなさい。
でも…最近は、ちゃんと頼ろうと頑張ってるでしょ?」おず←気まずそうにフィンの顔を見上げる
フィン「…ああ。
それも十分な進歩だと言えるのだけれど…
できるのなら…もっと、もっと頼って欲しい」
ケイト「…わかってるよ…力になろうとしてくれる人だってことは。
でも…大事だから…大切だから…どうしても、無理はさせたくないって思っちゃうんだ。
…それも…わかるでしょ?」
フィン「頷)ああ…」
その問いかけに、僕は静かに頷いた。
フィン「それでもだ」
ケイト「……わかった…フィンもね」
フィン「ああ」
頑なに言う僕の言葉に、ケイトは観念したように苦笑交じりに頷き、僕もまた頷いた。
ケイト「じゃあ正直に話すね」
フィン「ん?」
店についたタイミングで、それは切り出された。
ケイト「エニュオは――デメテルだよ」
フィン「……………
!!?・・;」瞠目
何故今?!という言葉よりも先に出てきたのは…驚愕だった。