第57章 追憶
フィン「?何だい?」
ケイト「雲王国エリアじゃない方にある水路、板を外したままでしょ?←1900ページ参照
老人や子供にも泳げない人、スカイボードに乗れない人がいてね?
治療場(2041,2044ページ参照)とかの遠くへ向かう時に困っているみたいだから、あるものを作りたい。
気軽に、プライベートな空間で行けるようにして欲しいんだって意見が来たから」
フィン「そうか…
バスもありだけれど10ヴァリス取られるし、何より観光客も市民も使う分プライベートがないからね…←1959,1960,1962,2011ページ参照
ンー…好きな時に無料で行ける足が無いというのも困るだろうし…(顎に手を当て考え込む)
わかった、いいよ」微笑
ケイト「やった!」キラン&ぱあっ!
フィン「それで…君は何を作るつもりなのか聞いてもいいかな?
自転車かい?」
ケイト「それだと足の悪い老人は出歩けなくなっちゃうよ。
電動車椅子のようなものも考えたけれど…
やっぱり自動車かな?」
フィン「自動車か…だとしてもバスのそれも運転が…」
ケイト「バスの運転自体は自動で行き先を伝えるだけで行けてるでしょ?
つまりは自動運転機能があるからこそ、次の行き先指定と料金を受け取るのに集中できてるわけだし…」←1960ページ参照
フィン「ああ。
「通るコースとバス停位置の確認」と「会計」だね」
ケイト「だから行き先指定をするだけで行ける『自動運転機能』が付いた車!
食事もできて、いざという時にベッドのように寝ることもできて、トイレもあった方がいいかな。
でも小回りが利くようにした方がいいから…外装はチョロQみたいなものになるかな?
まずバスの造りを参考に小型化された車を作る。
そして足が必要である各家庭に、そのモニターをしてもらう体(てい)で通してみる」
フィン「ああ、いいね」頷&微笑
ケイト「もしうまくいったら、そのままモニター代ってことで無料でプレゼント。
目指すは各家庭に1台。
ってことで試作してみるよ!」キラキラ
とても幸せそうに目を輝かせ笑みを浮かべるケイトを前に…
僕達は笑って受け止めるしかなかった。
本当に…彼女の行動理念は『人の為』だね。
神の力で瞬く間に作り上げるケイトを見守りながら、僕とアスフィは苦笑し嘆息を零した。