第57章 追憶
空中都市コクーン――
雲王国エリア北部、領主邸宅…
部屋を与えられていたアイズ達「家族関係を結んだ重婚者の皆」は起き、思い思いに休日を過ごしていた。
何故雲王国エリアという名なのかについては…広大過ぎるからとのことだ。←2012ページ参照
重婚の条件は、あくまで『家族同士での間柄』という様式を取ること。
つまりを言うと、「未来永劫家族であり共に居れるが『夫婦』ではない」という形。←2023ページ参照
領主邸宅に住んでいることに関しては、市民カードを配布するに当たって市民の居住地を明確にした上でカードに登録する為だ。←2070ページ参照
つまりを言うと、今後も住み続けることを前提にした住所登録でもある。
市民カードの主な機能については…4つ。←2031~2034ページ参照
空間収納庫、
持ち主特定機能、
危険に瀕した際に身を守る機能、
相手を苦しめたい貶めたい等の害意及び悪意ある行為をした場合は赤に染まって光り、それ以外は白に染まり光る機能。
他にも変形や意思疎通、等々の機能がある。←2067~2069ページ参照
神の身体は、神でしか殺せない。
神の力を有したものだからと言って、それを食らえば力を得れるわけでもない。
だが、元が人であれば…人を蘇らせることはできるかもしれない。
過ぎたそれで死ぬことはあっても、容量さえ間違わなければ利用価値は非常に高い。
欠損した部位は瞬時に復元されるだけでなく、死に掛けていたそれも一瞬で蘇る。
そう考えたことも、死人とも話すことが出来る力を持つからこそというのも相まって…
統率していたヴァレッタを失った闇派閥の者達が、短絡的な行動に走ってしまったようだ。←726~736ページ参照
といった余談はさておいて…
今日、すべきことをきちんと見据えるとしよう……
ケイト「やだやだやだやだやだあああああああああああ!!!」
フィン「今、早急に取り組まないといけないのはこちらの方だ…;)
はあっ;」肩落とす&瞑目
今日という休日を過ごすに当たって、やりたいことを伝えた結果…
聞いた瞬間にその場にひっくり返って仰向けになり、瞑目したまま両手足を床に投げ出し凄まじい勢いでばたつかせるケイトを前に
僕は腕組をしたまま嘆息を零した。
ただ…君の服を買いに行くだけだというのに;