第56章 プール大会
・魔力金属
以前、椿が訪れてきたのは武器の整備の為…←2049ページ参照
だったのだが…ケイトが新たに作り出した金属もまた、要因に含まれている。
魔力金属とは…ダンジョンから作られるモンスターと同じ手法、すなわち魔力の凝縮によって作られる金属らしい。
魔力が固まって物質化したものは魔石、モンスターの核であり動力源でもあり魔法のもととなる魔力でもある。
それを幾つかの条件を加えることで結晶化させ、魔力金属となる。
硬くて軽く、魔力による強化と非常に相性も良く、色々な用途に利用可能。
元が魔力だけに魔法とも相性がよく杖や魔法石以上に増幅してくれ、剣という近接武器にしても同じ機能を有している。
魔力を神の力とする手法(1943ページ参照)とも似ている。
結晶化するには一工夫必要なわけだが…
その一工夫というのは……
膨大な魔力と超高圧に伴い、モンスターが持っている『魔石』となる。
そして、その肝心の『結晶化』の要となるのが…更なる超高圧縮と、分子配列だ。
圧縮され、物質化した魔力の塊が『魔石』。
物質化した魔力の塊、つまり『魔石』を更に超高圧縮させて『1原子』とし
なおかつ、それを結晶と同じく規則正しく周期的な分子配列で構成された固体。
電子が入り込む隙間も空間さえも一切ないほど超高圧縮されたそれこそが『魔力金属』である。
軽く、硬く、美しく、透明で耐久性に富む金属。
それは振るう持ち主の魔力に伴い、自身の色を変える。
『至高の芸術品』とも定評を得ており
澄んでいるか否かも持つ相手によって変わる為、魔力の調子を見る判断材料にもなっていた。
ちなみに、持ち主の持つ魔力の密度が高いほど結晶は透明度を増すと共に澄む。