第56章 プール大会
ケイト「うーん…」顎に手を当て思案中
フィン「?どうしたんだい?」
ケイト「プール大会も行ったわけだし…
いっそのことプール繋がりで銀行作るか」
『!!?;』
アルテミス「か、考え直せ!
強奪されたらどうするつもりだ!!;」
ケイト「うーん…でもそれが起こり得ないんだよなあ。
銀行がコクーンのを本部として、必要分のお金は本部から送られるようなシステムにすれば…ね?」
フィン「本当に君という人は…;(溜息&額押さえ)
人のことを考えるのに余念がないね;」
アルテミス「?…一体何を言っている?」
ケイト「あはは…ばれた?^^」
フィン「これほど目論見がわかりやすいのはケイトだけだよ」瞑目&苦笑&嘆息
腕組をしてから肩を落とし、思わず嘆息が口から零れ落ちていく。
そう…彼女が考えているのは、ただの現金預かりの貯蓄だけではない。
フィン「まさか…貸し出す気かい?無利子で」
ケイト「うん」頷
フィン「即答か…;」汗&眉顰め
ケイト「正確にはローンまでだけれどね…
最初はお金ない状態で来る人も多いから、融資(資金を融通すること)のつもりで。
名前は…バンクでいっか」
フィン「そんなにイベントばかりする理由は一体…;」
ケイト「だってイベント作る以外仕事が無いんだもの!;
イベント作っても作っても次の日にはまたいつでもできるよう体制が建てられるんだもの!;
私の仕事全部取られていくんだもの!!;;
皆頑張ってるのに自分一人だけ何もしないってできるわけがあるかあああ!!!;;」号泣
『……^^;』
ゆさゆさと僕の肩を掴んで揺すりながら涙を流すその姿に…僕達は揃って苦笑するばかりだった。
テロップ(フィアナ)『お人柄がよろしいようで…;』
フィン「…馬鹿だね;
まあ、それごと惚れたんだけれど^^//」くすり&ふっ
ケイト「?;」ぐすん&首傾げ
結局…ケイトは強引に事を進めていき、入ってきたばかりの人達を融資する為に動き出した。
結果として、それは反響を呼びに呼び…
虐げられてきた者達にとっての【救世主(メシア)】――
『英雄の中の英雄(真の英雄)』というイメージが、より顕著かつ確固たるものとなった……