第56章 プール大会
一度聞いたことがある。
どうして、そのように在れるかを…
見返りも無く、金も名声も求めず…罵倒を浴びせられてもなお、浴びせてきた人に対しても…何故そのようにいられるのかを。
フィン『どうして…そう在れる?
その気になれば、いつでも壊せるだろう?
殺そうと思えば、いつでも殺せるはずだ』
ケイト『……そうなったら、おしまいなんだよ。
人としても、自分という存在としても…胸を張れなくなる。
頑張って生きたって、胸を張ってあの世で再会した時に言えなくなる。
だから…仕返しもしない。理不尽も与えない。
たった一人の、大切な存在だと…向かい合いたい。
どれほどの心の闇が叫ぼうとも、それでたとえ心が引き裂かれようとも、そう在りたい…
理屈じゃないんだ…
ただ…私と同じような人は、増やしたくない。
私には助けられるだけの力がある。やれる幅が人より大きい。
だから…やるって決めた。だからコクーンがある!
……こんな理由じゃ…納得できないかな?^^;』
フィン『……いや…(ふっ)
十分だ』
とても真似できない…
だが…それ以上に……
こんな英雄(人)で在りたいと――心から焦がれた
フィン「一度決めたらああ(梃子でも動かない)なんだ。
どうか、邪推せず受け取って欲しい^^(くすくす)
君なら…知っているだろう?」微笑
ケイト「?(何で笑ってるんだろう?」
アルテミス「……ぷっ…ふふっ…
そうか…そうだったな。
お前は、昔からそうだった…今も相も変わらずか^^//」
ケイト「ああ!当然だ!
これが私の軸だ!芯だ!!(ぎゅっ!)←左手で拳を握り締めてみせる
自分で決めた!自分で選んだ!
だから譲れん!!
たとえ誰から…何を言われようともだ!!!」真剣&きっぱり
真剣な表情で前を見据えながら、堂々と言い切った
アルテミス「頷)ああ…
よく、知っている(ふふっ)
昔から…どれほどお前の言動で救われたとしても、お前はそれに付け込んだことなど一度もない!
それ所か「?そんなことしたっけ?」と忘れ去るほどに、全く意に介さなかったな」苦笑
フィン「もし、どうしても返したいのであれば…
例の冒険者への指導で勘弁してやってはくれないかな?」片目瞑&苦笑
アルテミス「ああ…そうするつもりだ^^//」くす