第56章 プール大会
ちょこっと余談…
・実は心配していたレフィーヤ
フィルヴィス「3位か…」
レフィーヤ「おめでとうございます!^^」拍手
フィルヴィス「1位の人に祝われてもな」ふっ
レフィーヤ「え!!?;」ガーン!!
フィルヴィス「ふふっ、冗談だ^^」くすくす
レフィーヤ「…!//(瞠目)
フィ、フィルヴィスさーん!;
もおっ!//;」瞑目&拳握り
ぽかぽか←レフィーヤがフィルヴィスを軽く叩く
フィルヴィス「済まない。つい、な?^^」くすくす
レフィーヤ「もぉーっ!><//」頬膨らませる
じゃれ合う2人を見る中、僕はある光景を思い出していた。
そして、自然と笑みが浮かぶ。
フィルヴィスがあの2人に誘われた前←2108ページ参照
ずっとそれを見て右往左往しながら、どうすればよいかおろおろと考えあぐね続け…
そして誘われた時
レフィーヤ「よかった…」微笑
誰よりもほっとしたような笑みを浮かべ、嬉しそうに見ていたことを……
以下、本編
↓
彼女の闇は…始祖神の持つ闇よりも深い。
始祖神の記憶を持ち、なおかつ今世での闇が深過ぎたのだ…
元々生まれ持った障害…アスペルガー症候群。
ただでさえ子供の頃は、自分の目に見えるものが全てだと思いやすい。
そんな状況下でもなお、あの環境だ……
生みの父からは、DVや威圧、仕事の八つ当たり、前を通りかかるだけでも不機嫌の時は道具のように殴られ蹴られるのは当たり前。
生みの母からは、余裕のない余りヒステリックな言動や軟禁を受けていた。愛情はあれど、機嫌によって態度をコロコロと変える。
姉は自分のことで手一杯で、中々助けてはくれなかった。
そんな家庭環境では、主張などしようものなら即座に弾圧を受けてしまう。
自分の方がしんどいと言葉を被せられ、まともな会話にさえならない。
それがケイト・グレイロアにとっては普通であり…
だからこそ人そのものが恐怖対象となり、人に対して声を出すことさえまともに出来ずにいた。
更に、周囲からは何の理解も得られず無視だと言われる。
それに加えいじめや差別まで受け、風評操作や被害によって、より一層精神的に追い詰められ続けていた。
そして人間が悪魔に見える程に恐怖は増し…
居場所も拠り所も、安心できる場所さえもなかった……