第56章 プール大会
セミロングまで伸びたケイトの髪が闇の激流とも言える放出と共に逆立つ中、あやしく眼光が光っていた。
額(第6チャクラ)と胸(第4チャクラ)とへその下(第2チャクラ)という『丹田』と呼ばれる位置に、太陽の惑星記号(⦿(中黒の二重丸[丸中黒]))が煌々と発光しながら浮かび上がる。
まるで――呼応し合うかのように共鳴し合い、力は見る見る内に増大していく。
本気で神の力を展開した時と同様に、そこから光彩陸離とも言える闇が迸り、全身へと瞬く間に拡がる。
同時に周囲全体を空間ごと囲い、終末神の時と同様に時間という概念を置き去りにした「森も遺跡も村も覆う結界」が展開された。
フィン(これは…あの時の?!)←1455,1456ページ参照
当時、結界内では1分たりとも過ぎていなかった。
僕達とケイト、終末神を除いて…それと同じことを、ケイトはやった。
今動けるのは、ケイトと僕とアルテミスとアンタレスのみ。
ケイト「さて…お前如きの闇がどれほどのものなのか、見せてもらおうか?アンタレス」黒にや
アルテミス&フィン&テロップ(((どっちが悪役かわからない!!・・;)))
次の瞬間…アンタレスが咆哮と共に、世界を葬り去れるほどの魔法が行使した。
ケイト「闇に飲まれるのは簡単だ。
だからこそ…抗え。
囁く闇を踏み締め、強き意志を持って超えていけ。
戦え)
てめえの闇は…その程度か?
はっはっはっ!^^(ずあっ!!)
そんな程度で、世界を壊せるとでも?」
そうケイトが狂笑する中、浮かび上がっていた紋様が色濃く、濃さを次第にかつ急速に増していき…
あっという間にリヒテンベルク図形のような模様がその円同士を繋げ、拡がり、全身を覆い
「空間という次元も理をも超越したレベルの『闇』」を放出し続けると共に、「全身へ送り続ける『心臓(太陽の惑星記号)と血管(リヒテンベルク図形の模様)』」へと姿を変え、ケイトの周囲5m四方をあり得ない規模の闇が覆い尽くした。
強力無比とも言えるアンタレスの魔法を、僅か一瞬…
その展開されたケイトの闇に触れるよりも遥か手前、闇の外表から15mの時点で…
元から、何も無かったかのように消え去った……
理ごと、魔法という存在ごと、その力という存在そのものが空間も何もかもが元からなかったかのように――