第56章 プール大会
アルテミス「はっ!)待ってくれ!
それなら先にあの子達を!!
まだ私の眷属(子)が生きているなら、先に!!」
ケイト「安心しろ。
お守りが守ってくれてる。あいつらは安全だ。
それより問題はアンタレスをどう倒すか…
あいつ…ははっ…」にや
アルテミス&フィン『?』眉顰め
ケイト「神の力は…魂の持つ適性によって行使できる力の種類が変わる。
あいつは…闇みたいだな」
アルテミス「闇…?」
ケイト「絶望を食らい、増大し、更に強力さを増していくようだ…
一筋縄ではいかなさそうだが…
お前(アルテミス)もまた、お守りのお陰で護られている。何とかなるか……
くくっ…(黒にや&ずあっ!)←闇展開
本当の闇とやらを、見せてやるよ。
偽りの神」狂笑
『!!!』ぞっ!!&瞠目
目を細めながら不気味な笑みを浮かべるそれに…
僕とアルテミスは揃って、言葉では表現し得ないほどの深い闇を感じた。
と同時に、アンタレスとは比にならないほどの濃さを
展開した瞬間から圧迫感と共に空間ごと周囲を凍て付かし続ける闇に…
僕達は発狂しそうなほどの戦慄に震えることを禁じえなかった。
ケイトの闇の顕現と同時に、周囲全てを空間ごと凍り付かせるような冷たさ、
それは森を、遺跡を、村を覆い、害獣のみを全て氷と化した。
アンタレスの足場もまた、同様に凍り付かせていた。
殺意、憎しみ、怨み、果ての無い闇が夜に更に暗影を落とし
その黒く発光を続けるそれから目を離せなくなった。
力と殺気の圧倒的な存在感、傷付けることを厭わぬ鋭さ…
その双方が同時に目の当たりにされたことで…
周囲の森と村全域にいた一般人は、堪らず泡を吹いて気絶していた。
アルテミスの眷属はお守りで護られているが、今もまだ意識はない。
しかし…それでよかったと、僕は思う。
何故なら…
その闇はあまりに規格外で、規格外過ぎて――邪神としか思わさせないものだったから……