第56章 プール大会
ティオナ「いっそ神剣使おうかな?って思うけれど…
属性指定できるんだよね?これ。
深さは2難関の5mや3難関の1mより浅いし、凍らせてみる?」
リヴェリア「ダメだ。油が敷かれてあるのだろう?」
ティオナ「え!?
何でリヴェリア知ってるの!?」瞠目
リヴェリア「ここに書いてある。
周りをちゃんと見ろ。各難関には看板が設置されてあるぞ?」眉顰め&汗
看板を指さしながら呟くリヴェリアに、周囲は納得した。
ティオナ「へー!そうだったんだー!」微笑
ティオネ「あんた、もう少ししっかりしなさい!;」
ティオナ「ティオネだって人のこと言えないじゃん!
さっきだって実力行使で止めに入るまで無視して攻撃してたし
ティオネ「団長への想いはこんなものじゃないのよ!!!」メラッ!!
『喧嘩している場合じゃないから;』汗
リヴェリア「……」顎に手を当て考え込む
アイズ「?…どうしたの?」首傾げ
リヴェリア「足の間が…やけに広くないか?」
リリ「はっ!)言われてみれば、確かに…」
リヴェリア「ドラゴンを凍らせるのではなく…床と足元を凍らせる?
その上で素早く突破できれば…あるいは」う~む
『それだああっ!!!』
ティオナ「流石リヴェリア!助かったよ!」
それから程なくして作戦を立てた。
縦横25m,深さ0.3mのプールの上で、全長5mを超えるドラゴンが立ちはだかる。
それに対しドラゴンの両足とその周囲のみ範囲限定した「リヴェリアとレフィーヤの【ウィン・フィンブルヴェトル】」で凍らせることに成功した。
と同時に、素早く皆で動いて通り抜けていった。
テロップ『難無く股抜け成功!』
実況『クリアおめでとう!
クリアボタンへ手を置いて下さい!』
ティオナ「同時に置こう!
リヴェリアがいなかったらきっとクリアできなかっただろうし」
ティオネ「……それはそうだけれど…優勝賞品は」顔顰め
ティオナ「同時優勝なんだから貰えるって!^^
ほら!」ぐいっ!←ティオネとリヴェリアの背を押す
リヴェリア「待て、押すな;」汗
ティオネ「ちょっと!;」汗
ティオナ「いっせーのーで!!」
『同時優勝!同時優勝!』
些細な抵抗など無視し、ティオナは強引に押し切った。
ゴールしたその瞬間、プールエリア中へ優勝者が出たことを報せる音が響き渡った。