第56章 プール大会
フィン「第一…あの中継者が言っていたことも、強ち間違いではないだろう?」←2019~2023ページ参照
ケイト「…うん」
力無く頷くケイトに、僕は苦笑した。
フィン「僕は…たくさんの種族を囲うつもりはないからね」
ケイト「私だってそうだよ!気付いたらああなってただけで」
フィン「何やら作為めいたものを感じさせられるけれど…悪意ではない。
それは…この結界を何度も越えれていることでわかっているはずだ」真剣
ケイト「うん…十分、伝わっているよ。温かい愛情が、さ」微笑
フィン「じゃあ、僕は手続きがあるから」
ケイト「うん。
重婚届けの中でも側室枠を作るんでしょう?
私もいい加減覚悟決めて入れ込むことに決めたよ!
賞品の中に、神の力で願い事を何でも一度だけ叶える券もあるからね!」にや&キラン!
フィン「……君という人は…^^;
皆に迷惑をかける願い事ならどうする気なんだい?」
ケイト「そんな人はこの国には入れません!」きっぱり&えっへん!
フィン「はははっ…^^
そうだね(微笑)
君がいてくれて、本当によかったよ」すっ←瞑目し拳を突き出す
ケイト「こっちこそ」微笑
コツン
拳をぶつけ合わせた後…僕達は思い思いに動き出した。
ようやく…側室を迎え入れるだけの覚悟、腹が決まった。
僕は一度ギルドに行く、と言っても送り付けるのは分身だけれど。
そしてケイトは…総括の実況を従業員へお願いし、各エリアの解説に……
ヒエラルキーの無い、横繋がりの世界。
纏め役が居り、最低限のルールが決められているだけ。
理想論でしかなかったそれは、今確かに…
ここ、コクーンでは――今もなお、皆の手によって実現され続けていった。
そして、それはこれからも続いてゆくことだろう……