第55章 事件
・もしも、市民カードに買ってない商品を入れたら?
ふと、そんな疑問を感じた市民(5歳児)が知的好奇心のまま行動に移したらしい。
無論、市民カードは違反を示すようにけたたましいブザー音と共に発光&点滅した。
コクーン内であれば固まるわけだが、どうなるのか知りたかったのだそうだ。
その経緯についてもきちんと市民カードには記録されており
物的証拠として店主にも話し合われ、「次はするんじゃねえぞ!」と釘を刺されたという。
実の所、学び舎で市民カードのできることを教えられたばかりで…
それで犯罪をすればどうなるかについてまでは教えられていなかった。
それらに伴い、学び舎でも誰かがやったとはわからないように
そういうこともできるので気を付けよう、やらないように自制しよう。ということを伝えた。
フィン「それにしても…まさか休日の今日にするとはね;
配布されたのはつい昨日だというのに;」
ケイト「そうだね…
市民カードは便利だけれど犯罪にも使えてしまう。
一番大切なのは、心の持ちよう。
知的好奇心に負けて行動に移しそうになれば実行するよりも尋ねること。
行動や言葉を発する前に、自制する心を育てないと」
フィン「そうだね…
吐き出した言葉、移した行動によって壊れたものは決して戻らない。
そのことを伝えつつ、教え込んでいかないといけないね。
胸を張れる自分であれる方法というのを、皆で議論しながら考え込む時間も必要だ」微笑
ケイト「うんうん…
次の日はいよいよプール大会だ!」キラン&にやり
ぐっ!(拳握る)
フィン「ん?それは一体…」きょとん
ケイト「明日になってからのお楽しみ!^^♪」にこにこ
フィン「?…遊園地エリアにできたプールエリアで何かやるのかい?」←1891,1893ページ参照
ケイト「二度頷く)うんうん♪
フィンも参加してね^^」ぎゅうっ!
フィン「ああ…楽しみにしているよ^^」なでなで
ベッドの中、横たわったまま手を握り締めてくるケイトに対し
僕は頷きながらその頭を撫でた。
その後、強引にベッドへ引き込まれたわけだが…敢えて言及せず本人のしたいようにさせておいた。
幸せそうに笑う彼女の顔を見れるだけで、僕は十分幸せだから。
だが…リヴェリアとアイズからの嫉妬&殺気立った視線が止まることは無かった;