第8章 死闘と目覚め
摩天楼施設『バベル』、地下一階
ここから下は地下迷宮(ダンジョン)だ。
目的は中層に行って帰ってくるだけ!
最短の道ではなく、上層の全ての道を把握して覚えること!!
ケイト(よっしゃ行くぞおおおお!!)にや
だっ!
そう走っていく後ろで、一人の男が見ていたなど…思いもしなかった。
オッタル(わざわざ口に出して言うとは…)
そう考えながら男は一人、13階層の奥深くへと先回りした。
それから数分かけて走り通し1階層~12階層まで完了した。
13階層の入口から14階層への最短の道、小さな細道まで全て把握した。
その後、14階層への階段の入口と12階層への出口からすれば遠い場所
壁際に沿って歩いていく内に見つけたそれは位置的に奥深くで、遠くもあった。
よくよく見なければ見逃しそうな小さな細道で、そこを通ってさらに奥へと進んでいくと部屋を見つけた。
オッタル「待ちわびたぞ」
ケイト「…え?…その…すみません。どちら様でしょうか?;」汗
そこには既に先客がいて、モンスターは一匹さえいなかった。
20m四方、高さが6mはある広大な部屋で鍾乳洞のような洞窟だった。
オッタル「【猛者(おうじゃ)】、オッタルだ。あの方の為に、お前を連れ帰る」
ケイト「…え!?えっと…
(言ってる意味が今一わかんないんだけど;まずは自己紹介しないと)
私はロキ・ファミリアの
オッタル「知っている。【無限飛躍(アンリミテッド)】、ケイト・グレイロアだろう?」
ケイト「あ…はい」
オッタル「俺はフレイヤ・ファミリアの者だ。お前をもらい受ける」
ケイト「フレイヤ…?
美の神様!?写真で見たことあるよ!綺麗で美しいよね!//」キラキラ
オッタル「ああ、そうだな」きっぱり
ケイト「…ってあれ?;それって主神達の許可は?」
オッタル「要らん。
これはただの決闘だ。ここならば人も寄り付かん。
【無限飛躍】、お前に私闘を申し込む。
お前が負ければ力尽くにでもあの方のもとへ連れて行く!」じゃきっ!←大剣を抜く
ぶおんっ!!!!
ケイト「!!!?」さっ!!←咄嗟に抜いて構える
がきぃ!!!!!!
こうして…死闘が幕を開けた。