第55章 事件
妊娠発覚事件――後にそれは、そう呼ばれることになった。
あの行為からたった2日しか経ってない…;←2024ページ参照
アミッドによると…恐らく、断定はできないが神の力が密接に関わっているのではないのだろうか?とのことだった。
その可能性が一番高いだろう…
だが…問題は……
フィン「……名前だ」
リヴェリア「ん?」
ガレス「どうした?」
フィン「…アルとディは一度僕らのもとに来たから決める前から名前がわかっていた。
だが…今回の場合は違う」
リヴェリア「…そうだな…
本来ならば後になってから、6年後に身籠っていた」
ガレス「要するに…ロキの言う所のパラレルワールドか?」
フィン「ああ。そうなる…
うん、決めた」
リヴェリア「?何をだ?」
フィン「次の子の名前をさ。
未来からやってきて、結局付けられなかっただろう?
だから…今の内に決めておこうと思ってね」
リヴェリア「瞠目)!
ほお…
だが性別まではわからなかったはずだが…」
フィン「ああ。だからどちらでもいいと思える名前にするつもりだ。
名は、ウル。
小人族(パルゥム)の言葉で、王を表わす。
皆を正しく導いていけるよう…強いて言うなら験担ぎさ」ふっ(微笑)
ガレス「ほお。確かお前の名前は光という意味らしいな」
フィン「頷)ああ。
どこかの希望という意を表す人(ケイト)に取り込まれてしまったけれどね^^」くす&肩すくめ
リヴェリア「そうだな…あれ(ケイト)は刺激が強過ぎる」
フィン「だけど…温かい、いい刺激だ」微笑
リヴェリア「ああ…本当に、逢えてよかった」ふっ&瞑目笑
ベッドの傍で寝たケイトの頬を撫で、僕は唇を落とした。
フィン「所で…今日はアイズとリヴェリアじゃなかったのかい?」じと目
ガレスを見つめると、見舞いにやってきたと言い張られた。
まあ確かに見舞いの品もあるわけだし…
結局の所、見舞い起因の『共に居ようとする言動』だけはスルーされることとなった。
僕とケイトは互いに正室だから取ってもいいにしろ、重婚者間では独占的な行動はダメだと制限がつき、曜日別に2人ずつと分けられることとなったらしい…
僕も含め14人だから…週ごとで交代になるそうだ…;
決め方もランダムで、公平にじゃんけんで勝った順と決めたらしい。