第55章 事件
御飯を食べた後…程なくして、アミッドが検診と称してやってきた。
と同時に、ケイトへ念押ししてきた。
アミッド「いいですか?!くれぐれも安静にですよ?」ずいっ!
ケイト「そんなに叫ばなくっても大丈夫だってばー;」
アミッド「いいえ、わかってません。
あなたのお腹に直に宿るというのに、はあっ」嘆息
『…………………………え?』
僕等は…その言葉の意味を理解するのに、きっかり30秒かかった。
アミッド「まったく…自分一人の身体ではないというのに;」
『ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!????;』瞠目
アル&ディ『ビクゥッ!!!)!!!!・・
…ふえっっ…(ぷるぷる)
びゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっ!!!!!;;;;』
ケイト「あ、ごめんね;ごめんね;」あせあせ&なでなで
周囲の断末魔に近い叫び声に対しギャン泣きするアルとディをケイトと共に僕もあやした後、自然とアミッドを問い詰めていた。
フィン「安静だと言っていたのは出血多量によるものではなかったのかい?」
アミッド「それもありますが…
一番は…どこぞの誰かがやったという形跡が残っているだけでなく
フィン「グサッ!!)!!;」
アミッド「それはおろか、ケイトさんの身体に妊娠の兆候が出ているという点です。
守り人の後継者が必要だと聞いていたので望んだ結果だとは思いますが
妊婦からすれば身体のダメージだけからでも、精神的に堪えることもあるので」
そう説明を受けている時…ふとケイトが口を開いた。
お腹を撫でながら…瞠目し、あることに気付いたかのようにそれは紡がれた……
ケイト「……………あ」
フィン「ん?」
ケイト「鼓動を…感じる…)
(ドックンドックン)…
この子だ…」ぽつり
『?』怪訝&眉顰め
ケイト「この子…守り人の後継者だ…」
ぽおおおっ
漠然とした一つの言葉…
それに呼応するかのように、十字架が光を放ち…お腹の子が宿っただろう部分を包み込んだ。
ケイトが自身のお腹を撫でていたタイミングで……