第55章 事件
ケイトの死を望んでいるのは…ケイト一人だ。
言われたからと言って、思い込むな。
望んでいない人達はここにいる。
少なくとも、ここにいる人達はそんなこと(ケイトの死)を望んでなどいない。
抜け殻のように、放心状態になった君を…もう、見たくない。
そう伝えながら抱き締めると…尚更に震え、咽び泣き、嬉しさのままに慟哭を続けていた。
結局の所…伝えたかったことは全て伝えた。
ケイトもきっと受け止めているだろう…
ただ…事件だと思われた点だけは未だ、溜飲が下がらないというのが現状だが……;
テロップ『しつこい&くどい』ぼそ
それはともかく置いておくとして…
僕も寝ようかな…(げしっ)←テロップを無言で蹴飛ばした
そうこうしている内に…起きた時には数時間もの時間が経っていた。
それから…起きた後で御飯の時にケイトから打ち明けられた。
鍛冶について見取り稽古をしていたことを。
しかし…ヴェルフィンは…彼らしいというか、只管猫じゃらしのように遊ばれたそうだ。
最初こそ楽しそうに笑っていた彼に対し…育ての母となったオリヴァ…要するに彼の妻が拳骨した。
それでも懲りずに楽しんでいた結果…
オリヴァ「あなたああああああああああああああああ!!!!!?・・」
ヴェルフィン「済まああああああああああああああああん!!!!!?・・;」ぎょっ!!
只管ドカバキされる光景もまた、しっかりと見取り稽古していた。
なので……
ケイト「夫婦喧嘩の時は必ず使うから!
是非やろうね!^^//」にこにこ
フィン「……………絶対やらない」
ケイト「ええええええ!!;」ぶーぶー
ポツリと呟いた言葉…
ケイト「やろうよ!
痛みも無いように、一瞬で倒せるように頑張ったからさ!」
ぼぼぼぼぼぼぼぼぼっ!!!←風を切る音(シャドー)
どごぉっ!!!!←壁がめり込んだ
ケイト「…あれ?;ミスった;」たらーり
フィン(絶対にしないようにしよう!!!!;)たらたら←滝汗
僕は心の中で、密かに誓いを立てた。
テロップ『しかしバレバレだった!(ケイト以外には)』