第8章 死闘と目覚め
ティオナ「それで間違ってる人達を正そうとしても、ケイトが被害者側だったからろくに聞かなかったってこと?」
ケイト「うん。『加害者はお前だろう』って聞かなかったんだ。
ずっと傷付けてきてんのはそっちなのにさ、それを棚上げというか蔑ろにしてて続けてくるんだ。
でもってそれを悪とも思ってさえいないんだ。
一人きりの時に負う傷と、友達や理解者がいる人の傷じゃ、深さも重みもまるっきり違うからね。
姉を失った時にとんでもなく深く負って辛かった。でもって誰も助けてくれないから、自分の『心』を殺すことにしたわけだし。
人を傷付けても平気でいられる心って、どうやったら身に付けられるんだろうね?」
『身に付けたらダメ、絶対』
ケイト「だから私、言ったんだ。
「あ、そっか。一人相手なら傷付けても平気でずっとそれを続けていられるから『灰色(グレイ)』なんだね」って」
『ぶふーっ!!!!』
ケイト「何が傷になったんだろうね?」首傾
ガレス「素直過ぎるが故に心に突き刺さったんじゃろうな;」汗
ロキ「あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!
適確なツッコミ入れれるケイトたんマジで萌えええww
うちとコンビ組まへんか?」にやにや
ケイト「いいよ!」きっぱり
『え?;』
ケイト「とりあえず神輿担ぎしてわっしょいわっしょいってオラリオ中を回ろっか!」
ロキ「って待ち待ちぃ!;そんなんやるもんやないで!;」
フィン「いや、ちょうどいい灸になるだろう。灸を据える目的でも是非大々的にやってくれ。
ちょっとやそっとじゃやめないだろうからね^^」
ロキ「黒い!;ドス黒いで!!;」
リヴェリア「私も賛成だ。大いにやってくれ」
ケイト「よしわかった!ロキ担ぐよ!!」
ロキ「誰かツッコめ!!;そして止めーい!!!!;」
その後、黄昏の館中を歩き回る刑で終わった。
理解が深まっただの、人生において経験になるだの、様々な声をかけられたが…
ごめん、わからない;
でも何故か感謝され、優しく接してくれた。
まあ、街の人騒動のお陰かな?
光の粒を発生させる例のあれはフィンにLv.5以上の人数分造って昨日の寝る前の内に既に渡してあるし、あとはもう自由時間だね!(キラン)
それから私は、ソロで迷宮に潜ることにした。
一度一人で探検してみたかったんだ!(キラキラ)