第55章 事件
アミッド「安静にしていないといけないのに何を考えているんですか?!」
フィン「いや;ちゃんと治したから大丈夫で;」
アミッド「急激な変化は体に負担を強います!
ただでさえ血を大量に失ったというのに!;」
フィン「いや…だから、神の力で;
纏めてケイトへ悪影響となっている事象全てを0にしたんだが…;」ぼそ←徐々に声がか細く消えていった
アミッド「いずれにせよ安静は不可避です!!」かっ!!
『はい!!;』ビクゥッ!!
くどくどくどくどと、アミッドから説教を数十分に渡って受け続けていた…
私まで巻き添えになった…;←フィンと共に2人でアミッドの前で土下座中
調査によると、ダイナマイトと呼ばれる爆発物だった。
何を作っているか知らない相手へ部品を送り付けて作ってもらい、お金を送る。
同様に数多の部品を組み立てるよう促していく。
そして最後の組み立て作業もまた同様に別々の人へ作らせ、最後にケイトの家へ送ってもらう。
という寸法だったらしい。
受け取ってから後に爆発するよう、時限式に仕組んでいたとのことだった。
例の宅配便の業者もまた、ただ利用されただけであり…
業者も悪意も害意もなく、物質にもそういった念が込められていなかった為、結界を通り抜けてしまったのだろう。
そうフィンは予測を立てていた。
「セクメト・ファミリアはどうした?!
こういう時の為だろう!?」
「隠蔽に隠蔽を重ね、目を誤魔化していたそうです!」
「ただの配達便だと根回しされていたようです!」
後に…
運ばれてきたものの未来を鑑定し
国民を害するものを拒絶するよう、結界の設定に加えた。
ただし、害する基準についても細かく皆で話し合って決めていく形を取ることになったらしい。
繁栄の礎となる神器…←2068ページ参照
それは…4種の神器と呼ばれていた。
携帯、スカイボード、雲クッション、市民カード、この4つが4種の神器。
それらは、コクーンにおけるトランプの模様として示されており
ダイヤは携帯(四角形)、スペードはスカイボード(超発進)、クローバーは雲クッション(もこもこ)、ハートは市民カード(命綱)とされた。