第54章 市民カード
フィン「やっと…回復してきたんだよ。君の心が。
その感情に振り回されるほどに、むせ返るような懐かしさに負けるぐらいに…人を求めた。
要はそのベクトルが間違った方向に行かないかどうかだけだ。
君のそれは…間違いじゃない。
夢の中でぐらい、望んだって罰は当たらないさ。
起きた時に蔑ろにしないのならね」
ケイト「…」
フィン「けど君は…蔑ろにする所か、自らを責めた。
それ所か打ち明けて、僕達に謝罪までした。
それを責める方がおかしいとは思わないかい?」
ケイト「思う!
逆に人からされたなら…
けど…してしまった側からすれば、申し訳ない;」俯
フィン「…うん…
ただでさえ気にしてしまう方だから、余計なのだろうね。
人の気にしない所ばっかり妙に気にする傾向もあるし;」瞑目&嘆息
ケイト「え!?;」ガーン!
フィン「でも…そんな所も、大好きだと思った。
そんな君だから…僕は惚れた。
それよりも前から…どの時代の僕も、君に惚れていた。
温かさに救われて、何よりも大切にされて…たとえ忘れてしまったとしても…君のことを、魂が考えていたのだと思う。
そう思うほどに、他の人に惹かれたことなんて無かった。
他人を恋愛対象として捉えることも、好きだと思うことさえも…これまで一度として無かったんだ…
だから…その欠点も含めて、僕は君という存在そのものを愛している」
ケイト「っ」ぶわっ
フィン「どんな時代に産まれても、どれほど逢瀬を繰り返しても…
君という存在が、好きで仕方がない。
古代で初めて出会ったヘレイオスの君も、戦国時代で出会った君も…全部、大好きなんだ。
愛しくて堪らない……」ぎゅうっ
ケイト「私だって…同じだ;」ぼろぼろ
フィン「こうして触れる度に、心が躍って仕方がない。
初めて出会ったはずなのに、こうして触れているだけで幸せで仕方なかった。
誰よりも君を望んでやまなかった。
だから…君にも、君を否定して欲しくない。何度も言うけれど」
ケイト「そんなの…私もだっ!!;」
フィン「^^
…ありがとう。大切にしてくれて…(微笑)
だから…気に病む必要はない。
気になったならちゃんと言うから。
それまでは…楽しんで生きて欲しい。幸せになって欲しい。
わかるね?」
ケイト「もう十分幸せだ!!」号泣