第54章 市民カード
・夢・続
ケイト「…フィン?」
ふと、何かを感じた気がした。
忘れてはいけない何かを…
自然と口が動いた中、朝御飯を作ることになった。
オリヴァ「ケイト」
シルキー「お姉ちゃん!料理!」
ケイト「!ああ。一緒に作ろう!^^」
それを振り払うかのように、2人は話しかけてきた。
共に朝御飯を食べた後…鍛冶をする中、興味津々にシルキーは見てきていた。
ケイト「お父さん」
ヴェルフィン「んー?」
ケイト「今日って…何月何日?」
ヴェルフィン「3月2日だろ?何言ってるんだ?」
ケイト「…うん…寝ぼけてたみたい!^^;あははっ」後ろ頭を掻く
ヴェルフィン「まったく。
シルキーも先月4歳になったばかりなんだぞ?
しっかりしてくれよな、お姉ちゃん^^♪」にまにま
ケイト「……うん!」微笑&頷
幸せだったあの頃そのままの日常…
それに私は抗う術も無く…身を委ねる他なかった。
ケイト(まるで…本当にあの頃にいるようだ……
いや……今まで、私が見てきたものが夢だったのか?
闇派閥のことも、隻竜のことも…始祖神の闇も、全部……)
そうだったら…いいのにな……
ずっと…こんな日々を過ごせたら、過ごせたなら……
そう、自然と思いを馳せる中…火花が頬に飛んだ。
ケイト「あちっ;」
ヴェルフィン「大丈夫か?!今すぐ冷やすんだ!」ぐいっ!
すぐ腕を掴み、水をかけてきた。
温かい…力強い手、冷たい水…
全てが本物に感じた…火傷の痛みまで、本物だった。
ヴェルフィン「おっと。治ったな」微笑
ケイト「うん…こういう体質だからね^^;
だからあまり心配することは
ヴェルフィン「何言ってる?
深く気にするな!
いっちょ前に気を遣ってるんじゃない。
お前は…俺の子だろう?
だから普通のことだ!」
ケイト「……っ」ぽろっ
シルキー「あー!泣かせたあああ!!」
ヴェルフィン「!!?;
ち、違うぞ!
感涙だよな?嬉し涙だよな?!;」あせあせ
シルキー「パパが泣かせた!パパが泣かせた!
ママ!たいへーん!!一大事いいいい!!」だっ!
ヴェルフィン「待て!シルキーーー!!!;」だっ!
ケイト「ぷっ…はははっ^^//」くすくす
笑いが止まらなかった。
愛しさも…温もりも…全部が…当時の彩までもが。