第54章 市民カード
・正妻問題・終
アイズ「………フィン」
フィン「ん?」
俯いたまま、ケイトを見続けていたアイズが…ようやく口を開いた。
その目は、どこか覚悟を決めたように…真っ直ぐに前を見据えているようにも見えた。
アイズ「……正妻は、フィンがいいと思う」
『!!』
フィン「…僕が、かい?;」苦笑
リヴェリア「そうだな」
フィン「男なんだが;」
アイズ「それでも…」
『?』
アイズ「それでも……ケイトは、きっと…フィンじゃないと嫌だって言うと思う。
ケイトにとっての一番は…どうしたってフィンだから」
フィン「!」瞠目
リヴェリア「ふふっ。違いない」瞑目&微笑
アーニャ「んー…見てたらべた惚れなのはミャーでもわかるニャ」
リュー「決まりですね」微笑
アスフィ「ケイトの喜ぶ顔が浮かびますね^^」
ケイトの幸せを取ったことは、彼女達の笑みを見れば…一目瞭然だった。
ガレス「よかったのお、フィン」
フィン「!…ガレス」
ガレス「2人きりの時間とやらを誰かに取られんでほっとしたじゃろ?^^」にまにま
フィン「…//冷やかしならよしてくれ//;」瞑目
ガレス「ふっふっふっ!(肩震&笑)
がっはっはっ!!^^
今のお主の方がわしは好きじゃぞ?
人間臭くていいわい。
昔までのお前なら利用できるもんなら何でも利用しようとしとったじゃろ?
糞生意気な所がお前の売りだったというのに、変わるもんじゃ」にやにや
フィン「…ああ…そうだね」微笑
変われたのかな…僕は。
彼女と居ることで。
共に、数多の障害を乗り越えていったことで。
寄り添い続けていく内…死にたい等とは言い出さなくなった。
たとえフラッシュバックで蘇ろうとも、死に縋ることもなく…僕へ打ち明け、寄り添うことを望むようになった。
それがいつしか日常となり…5000年もの月日の中、共に居れるだけで…共に居れることこそが至上の幸せだと、僕もケイトも思い知った。
フィン「…ケイト。早く起きておくれ(微笑&そっ)←愛おし気な目を向けながらケイトの頬に右手を添える
君に伝えたいことがあるんだ。
もう…嫌な思いをさせるかもと、あれこれ気に病む必要はない。
考え過ぎてオーバーヒートして気絶した君が…
飛び跳ねて、喜んで飛びつきそうな極上な情報をね^^」くすり