第54章 市民カード
・正妻問題・続
リヴェリア「今思えば…
ケイトが現れてから、このように急激に発展したのだったな」微笑
アイズ「うん…」
ティオナ「そうだよね」
アイシャ「寧ろ、居なければ無かったことだろうな」
椿「うむうむ」
フィン「……寧ろ、聞きたいんだが…
君達は、ケイトのどこに惚れたんだい?」
『全部』きっぱり
フィン「…^^;
気持ちは…痛いほどわかるんだけれど、ね?;」
アーニャ「それ以外に言いようがないニャ!」
アスフィ「それ以上の表現はありません」
リュー「そもそも…あの人がいなければ今の私はいません」
フィアナ&アスフィ『同感です』二度頷
リヴェリア「あのアイディアだけでも、十分益は出るだろうからな。
国が国民であるないに拘らず医療費を9割負担すると聞いた時には驚いたが…
それによって助けられている人も数多くいる。
コクーンに入れない人用に、治療院の中に治療場の支店も出すと聞いたが」
フィン「ああ。順調に進んでいるよ。
難病も治療場内で寝ている間に、自然治癒力…ひいては免疫力が活性化される魔術式を使用していて快復に向かっている。
殊の外、評判も良くてね」
ティオナ「でもその魔術式ってさ、理を視覚で捉えられないと作れないんだよね?」
フィン「ああ。
でも逆を言えば、一度細部まで覚えてしまえばいつでも使えてしまう。
それ故にとても危険なものだとも言えるんだ。
だから、悪用できないものを販売している…つもりだったんだけれどね」←1653,1654,1681ページ,48章参照
フレイヤ「危険な目に遭ったものね。
どれだけ目を凝らして未然に防ごうとしても、抜け穴は必ず存在するもの。
精々目を離さないようにしておきなさい…
喪いたくないのならね」ふふっ&微笑
フィン「ご忠告…痛み入るよ^^;
ありがとう」微笑
フレイヤ「礼なんていいわ…
喪いたくないのは、こちらも同じだもの」微笑
ロキ「…ホンマ…救われたな、ケイトに」ぼそ&しみじみ
フィン「ああ……
救われてばかりだ。精神的にも…生活的にも。
もう…ケイトがいない日常になんて戻れない。
戻りたくない」
寝入ったままのケイトを見やりながらそう呟く中、その言葉に対して…皆が一様に深く頷いていた。