第8章 死闘と目覚め
何故剣技所か身体の動きまで非常に滑らかな動きだったのか。
その理由はよくわかった。熟練していた理由も。
だが…それは僅か一週間で会得できるのか?
そう問うた所、非常に難しいだろうと言われた。
でも会得しておくに越したことはないらしく、できるかできないかでは天と地ほどの差があるようだ。
リヴェリア「さて、ここまではいいか?」
ケイト「うん。なるほど…わかったよ」
リヴェリア「そうか。ならいい。
(問いただしはしない。きっと理解しているだろう。そう信じたい」←フィンから頼まれていた例の件を説明していたのだが、これ以上はしたくない人
ケイト「それはそうと、フィンから言われたんだけど例のあれ受け取った?
光の粒出す奴」
リヴェリア「ん?ああ。受け取った」
ケイト「頑張ってね。滅茶苦茶にきついから」
リヴェリア「知っている。一朝一夕で身に付けられるとは思ってはいない。
できる範囲を拡げつつ、私に合った動きを取り入れるだけだ」
ケイト「うん。それが最高の形であると同時にリヴェリアだけの型となる。
だからこう動かなきゃって、気負わないでね。あくまで自分の動きやすいようにね?」
リヴェリア「何かあったのか?」
ケイト「あったよ。無理な動きして体のバランスが崩れて腕がごきって折れた上に外れた。
勝手に治るからこそ、今こうして折れたと思えないぐらい真っ直ぐに戻った。
だけど、自分に合わない動きを無理に合わせようとし続けても限界はある。
自然な自分の動き、その流れに合わせつつ完璧に掴まないとね」
リヴェリア「…なるほど。為になった。助かる」お辞儀
よし、無茶な動きは厳禁だな。
ケイト「慣れさえすればってものでもないから、気を付けて」
リヴェリア「だからこそ身に付け、編み出した技術が風月流か。
確かに必要な要素だけを詰め込んだものだな。超実践流の」
ケイト「頑張ったからね!」えっへん!←誇らしげに胸を張り、腰に両手を当てている
リヴェリア「そうだな。胸を借りさせてもらおう」
誰もが誰かに負担をかけ、支え合うことで生きている。
だからお前も負担をかけていると気負ったり不安になる必要はないのだと、教わった礼として教えた。
一級品で、とてつもなく価値があるからな。
すると、とても嬉しそうに笑って逆に礼を言われた。