第54章 市民カード
ミアハ「これは私の我がままなのかもしれない。
だがそれでも…一縷でも可能性があるのなら、かけて欲しいと願ってしまう。心から……
私にとって、お前のいう弱みがそれを勝るとはとても思えない。
私からの願いでもある。
受けてはくれぬか?
不安ならば受ける時、共に居よう。
怖いのならば手を握っていよう。
頼む…ナァーザ」
跪き、椅子に座ったままのナァーザに目線を合わせ、懇願と共に右手で左手を取る。
その最中で俯いたままのナァーザが、動きを見せた。
ナァーザ「……いっ;」
ミアハ「?」
ナァーザ「ずるいっ!;
…そんなこと…言われたら……断れないじゃないですかっ;」ぽろぽろ&ひっく←右手の手袋で涙を
ミアハ「ああ…済まぬ。
だが…また、あのような想いはしたくはない。
あの時のような無力感にも、お前の味わう痛みを癒せないのも嫌なのだ。
できることなら…もっと力になれればよいのだが
ナァーザ「十分なれてる!!
なれてる…
だから…そんな風に気に病むことなんて!;」
ミアハ「苦しむ姿など見たくはない。
それは…お前も私も、同じことだ。
再び悪夢から目覚め、腕がないことに絶望し、枕を涙で濡らしていたのも知っている。
だからこそ…思うのだ。もしそのようなことができればと…
腕が戻ればどんなにか心の苦痛は減るだろうか、と――
苦しむ隣人を、何より子を捨て置けぬ。
それは…たとえ立場が入れ替わったとしても、同じことを言うであろう?」
ナァーザ「……うん」頷
ミアハ「安いものだ。弱みぐらい。
そうは思わぬか?」微笑
ナァーザ「……うん」頷&こくり
ミアハ「彼女は…かねてからの旧友だ。
その人格も、為す言動も、私が保証する。
……受けて、くれるな?」
ナァーザ「……はい//(涙&微笑)
ありがとう…ミアハ様//
(やっぱり私は…あなたのことが……堪らなく好き//」微笑
その横で
ケイト「ひっぐ;えっぐ;;;」ぼろぼろ
フィン「何で君が泣くんだい;」
ケイト「だって;だっでえええ;;」ぼろぼろ←フィンの胸に顔を埋める
フィン「涙もろいなあ^^;よしよし」
ケイト「こういう話に弱いんだあああああ;;
フィンの馬鹿あああ;」
フィン「何でそこで罵られるのかなあ?^^;」
ケイト「一緒に泣けえええ;」