第54章 市民カード
ケイト「………わかったよ(苦笑&溜息)
色々と気苦労をかけていて、本当に申し訳ない」深々お辞儀
ウラノス「…気にするな…
お前が悪いことをしたわけではない。
ただ…頼ることを忘れるな。全て一人で背負えば潰れる。
自分でできるからと、手を煩わせ負担を掛けたくないからと無理をするな。
個同士で支え合うものだと説いた張本人が、それを忘れるな」
ケイト「…ああ。胆に銘じておく。
ごめんな…
嫌な想いをさせてたの…今になるまで気付かなかった」
ウラノス「ふんっ…
馬鹿だからな、お前は」
ケイト「何だって揃いも揃って馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿言ってくんだよもおっ!!;」
ウラノス「馬鹿だろう。
見返りも求めず駆け回り、助け、そして死んだ。
無理をせずある程度頼るよう弁えていれば、助けを求めていれば動かれていて話もまた違っていただろうに」
ケイト「うぐっ;」
ウラノス「お前の下らない意地がお前を殺したのだ」
ケイト「グサッ!!)
……ごめんなさい;」がくっ!←跪いた
ウラノス「……だが…そのお陰で、パルゥムのお前と相まみえた。
数々の英雄譚を残し、世界を救い、そればかりか驕らず他の幸せを願い邁進している。
…お前が今のお前たりえるのは、これまでの全てがあってこそだ。
忘れるな。独りだと思うな。決め付けてかかるな。
お前の命は、お前が思っている以上に重いと知れ。軽く見過ぎだ」
ケイト「ああ…ありがとう」微笑
ウラノス「…まあ…分身の件は、気が変わった時にでも頼む」
ケイト「うん。
プール大会、近々開催するつもりだから是非来てくれ!」
ウラノス「またお前は人の為か;」
ケイト「楽しいんだよ!^^
遊園地エリアにゲームセンターも作ったし!
皆、心底楽しんでる!
それがすっごい嬉しいんだ!
理不尽な目に遭い続けてきた人が、ようやく自分を出せて笑い合えるんだ!これ以上のことなんてあるか!?^^♪」にこにこ
ウラノス「馬鹿げている。それで何が返ってくる?」
ケイト「何も見返り目的じゃないよ。
幸せそうなのを見てると、とっても嬉しい!^^
それだけだ。
だからさ、ウラノス。
お前も小難しい顔ばっかしてないで、たまには息抜きしろよな!^^」後ろ頭で手を組む
ウラノス「ふっ)…考えておこう」微笑
ようやく、私達は笑い合った。