第54章 市民カード
?「……税率を免除すべきだろう」
ケイト「え?」
エイナ「ギルド長…?」瞠目
ロイマン「常に日陰にさらされるもの、土や何かが落ちてくるものだと思っていた。
だが、実際は違う。
真上に位置することでいつ攻撃されるか、圧倒的支持を得たことでどう増長するか、様々な懸念があったわけだが……
どうやら考え過ぎだったようだ。
お前はただ…ロキ・ファミリアを…恩人のあるこの都市を守りたいのだな?」
ケイト「…はい!」頷
ロイマン「ならば…税は取り下げ
ケイト「でもそれだけじゃないんです」真剣
『!』
ロイマン「他に何が?」
ケイト「……私は…ここに住む人達も守りたい。
初めてだった…温かな人も、優しい人も…
横暴で、粗暴で、傲慢な人しかいなかった。
まともな人なんて数えるほどしかいなかった…
そんな街で育ったから、ロキ・ファミリアに会えて嬉しかった。
変わった人も沢山いて、それも…何でかな…とても刺激的で、一気に視野が…拡がったようにも感じた」
ロイマン「何が言いたい?」
ケイト「……私にとって、ここは…第二の故郷に等しいんです。
第一の故郷は勿論、精霊の森です。
でもそれ以上に活気もあって、恐れ知らずな所もあって…全部…大好きなんです。ここが…オラリオが…私にとって、大好きな場所なんです^^
初めて…恋に落ちた人と、結び会わせてくれた場所だから。
だから何かあればすぐにでも守りたい。
恩人も何も…そんな言葉で表現できる次元を軽く越えているんです、私の中では…(微笑)
だから…是が非でも上にいないと嫌なんです。
地下だと空気よりも抵抗が高いし、太陽の影響も受けられないから植物も育たないし、何より迷宮も人造迷宮クノッソスもあるから入る隙間なんてないし…
まあ、早い話何が言いたいかと言うと…!!
思い入れが違うんです!
あなたが想像しているもの、その500倍は下りません!!」ふんすっ!←腕組み&仁王立ち
『………』瞠目
ケイト「……だから…是が非でも退きません!!どきません!!!
逃げろと言われても死ぬまで付き纏って守るし力になる!!
ストーカーよりもしつこいからね!
殊更忠義心に関しては犬を遥かに凌駕すると思って下さい!」えっへん!
『……』
そのケイトの堂々とした物言いと態度に…僕達は同時に吹き出した。