第54章 市民カード
エイナ「なるほど…
わかりました。
確かに、その試みが成功すれば初心者の方の死亡率はぐっと下がるでしょう。
コクーンへ入れる冒険者になりたい人に斡旋してみますね。
でもファミリアの紹介についてはこちらの方で」
ケイト「頷)うん。
各ファミリアの方針や傾向についてはそちら(ギルド)の方が詳しいだろうから。
こっちは合いそうな傾向や性格、向いてる戦士か魔導士や鍛冶師等の職業の分析、本人の希望収集に勤めるね^^」
エイナ「助かります!」微笑
ケイト「役割分担で補い合っていこう!」
エイナ「あなたのような人がいてくれて…本当に助かります^^」
ケイト「そう言ってもらえると、こちらとしても嬉しいよ^^
ありがとう」微笑
フィン「……驚いたね…
ギルド支部のことを考えているのは知ってはいたけれど
まさかここまで深く考え込んでいるとは」
ケイト「雲王国エリア、地下は結構深いでしょう?
18階層までの深さがあったから、ちょうどいいかなって考えててね?
どうせならより生かせるようになった方がいいじゃん!^^
死んだら元も子もない。
何より…喪った大切な人達が哀しむんだしさ」
フィン「…そうだね…先立たれるよりはマシ、か」
ケイト「うん。
労力はかかるだろうけどさ、やっぱり人命には代えられないよ。
後悔先立たず。やる前に後悔するより、やって後悔しよう。
後悔するだけじゃなく、反省して生かそう。
人の命が第一、喪わないならそれが一番いい。
経験も、失敗談も、全てを糧にしてゆくゆくは生存率を100にする。
それが…私の目的だ」微笑
フィン「随分理に適ったやり方だね」苦笑
ケイト「コクーンに入れる時点で、悪行へ力を使えない人なのは確定事項だからね。
信頼の証でもある。
力を持つからには、それ相応の責任が伴われる。
言動全てに纏わりつく。
これからの生きていく道で、それを示せ。
そう、教えるつもりだよ…(遠い目)
修業空間を応用して、時間短縮しつつさ」微笑←1336ページ参照
「そうだね。それがいい」と伝えた矢先…
影から見ていた人が、ケイトの前へと歩み出てきた。