第8章 死闘と目覚め
アイズ「…ロキ、何してるの?」
ロキ「……んー。あと5分」もぞもぞ
ケイト「うみゅ…すー」
アイズ「………ふざけないで」べちっ
ロキ「あたーっ!;
あ、ステイタス更新しよか?
実際に見た方がええやろ?修業の成果」にや
アイズ「どきっ)…」
ばれてる;
ロキ「ほら脱いで脱いでぇ」にやにや&わきわき
アイズ「…」どすっ!!←短剣を布団に突き刺す
ロキ「うひぃっ!!;」
アイズ「それ、使って下さい」ジロリ
ロキ「あ。もう使えてます;」←人差し指の先が少しだけ切れた
アイズ「早くやって。ケイトが起きない内に」
ロキ「ほいほい。了解や」さっ
上半身裸になりながら背を向け、ロキが神の血(イコル)を使って上から下へなぞってステイタスを開示させる。
更新させるにもそれは必要で、基本アビリティの伸びは実際に更新してみないとわからない。
あの動き方を会得したことで、より身体の使い方に磨きがかかった。
全身の動きを支配して、より素早く方向転換も加速の切り替えもできるようになった。
成長しているのは今までのそれと比べてみてすぐにわかった。
でも基本ステイタスにどう変化が出るかわからない。
確かに知りたいという欲もあった。だから今やっているんだけど……?
ロキから反応が返ってこない。
ロキ「…た……たた…たたたた」ぷるぷる
アイズ「た?」首傾&後ろを振り向く
ロキ「大変やあああああああ!!!!;器用と敏捷が爆上がりしとるうううううう!!!!!!!」
きーん!!!!!
その断末魔に等しい叫び声に、私の耳はつんざいた。
そしてそれはケイトも同じみたいで、寝ぼけながら蹴飛ばしていた。
あ、ドンも一緒になってる。
いつの間に足元で寝ていたんだろう?
そう思いながらも、ステイタスを更新してもらって写しを書いてもらった。
一応鏡で背に書かれたそれを確認したけれど、確かに凄く上がっていた。目を見張るほどに。←神聖文字を読めるからこその感想
後になって…ロキの気持ちがよくわかった。
確かに、あり得ないほど上がっている。
器用と敏捷にある『S999』という数字を見ながら、私は思った。