第53章 メシア・デイ
ベル「こんなの受け取れませんよ!!;」
ケイト「受け取れ。命令だ。
と言うか、今実地試験中なんだよ」
『え?』
ケイト「今の所、フレイヤ・ファミリアとロキ・ファミリアにしかやってないんだ。
まだ実験段階でさ。
8名までって人数制限を決めているけど、一体どんな問題に発展するかもよくわかんないし」
リリ「え?;リリ達で実験を?」
ケイト「いや、正確に言うと…
それによって出てきうる問題があれば教えて欲しいという感じかな。
流石にコクーン内での買い物を無料にはできないけれど、せめて移動はタダにしたい。
それも回数制限なし。日内でも魔導列車が活動している時間内であればいくらでも可能」
リリ「是非受け取りましょう!!」
ベル「いや、だって悪いし!;
8名分ってなると沢山かかるし、それなのにさらに再来年の12月末までって!;
完全にそっちが損していると言うか」
ケイト「流通は滞るよりは捗った方がいいだろ?」
フィン「…ケイト…ヘルメス・ファミリアにも配布していた気がするんだが…;」
ケイト「うん。
アスフィからは自重してくれって言われたけれど、やっぱり世話になった方々にはあげておくべきだと思う。
ただでさえ買い物とか色々してくれてるわけだし。
そうでなければ、領民達皆の生活を支えられないでしょ?」
リリ「…なるほど…
交通を捗らせることで流通を活性化しつつ、あわよくば買い物等で金を落とさせる」顎に手を当て考え込む
ベル「リリ!;言い方が;」
リリ「利点と欠点、それをさらに詳細を明確化して行こうという腹なのですね!」キラン
ケイト「まあ、そんな所かな^^;
領民達皆へ当面の資金を渡したとは言え、全体がまだ潤い切ってない状況だし
孤児も領民として受け入れて教育できるよう体制も整ってあるけれど、最優先すべきは今日明日の暮らしもままならない方だから探して受け入れようとしてるけど聖別の結界に引っかかる人もいるし
ただでさえ税収が収入の1分だけと世界一安いからか人数が増える一方で、アパートも民宿も増やしてったんだけれど「足りない」「増やして欲しい」って嘆願が来るし
それで雲王国エリアを作ったけど領民認定も急を要さない場合時間かかるし中々大変で…
ああ、考えるだけで頭痛が…;」ぐるぐる&額押さえ
ベル「是非協力させて下さい!!;」