第53章 メシア・デイ
フィン「慈愛に満ちた君が、好きで好きで仕方がない」微笑←今までにないほどに、深く穏やかな眼差し
ケイト「嘘だよね?;」ぐす
フィン「嘘じゃないさ。わかるだろう?」
ケイト「頷)わかるっ;
霊感でわかるけど、私のそれは慈愛と言い切れるほどじゃない」
そう頷きながらより身を埋めてこられる中、指摘した後で一つ尋ねた。
フィン「否定しないという態度を変えないくせによく言うね(肩すくめ&苦笑)
さてと、どこに行きたい?」
ケイト「フィンの腕の中」ぎゅうっ
フィン「即答だね^^;
ンー…
でも弱ったなあ。そうなるとせっかくのメシア・デイを楽しめない」思案顔
ケイト「フィンの腕の中に居たい。
ただ…安らぎが欲しかった…
それだけでいいんだ……
それだけが…いつまでも得られなかった……
せめて…家が…私が……安らげる場所になれば…それでいい」ぎゅううっ←身をより埋める
フィン「愛している!!」だきっ!!←力強く抱き返す
ケイト「私もだいっ!!」だきっ!!←抱き締める力を強める
「…論点ずれてる」苦笑&汗
見ている人からそんな言葉が零される中、異空間からいつの間にか脱していたことに今になって気付いた。
『ケイト様ああああああ!!』
きゃーきゃー!!
フィン&ケイト『!?;』
ケイト「いきなり何!?」ぎょっ!
「ケイト様!」
「ケイト様よ!」
『ケイト様あああああああああ!!』どどとどど
土煙をあげながら走ってくる女性達を前に
ケイトは脱兎の如く背を向けて走り出した。
ひゅううううう
どこからともなく風が吹く中…
腕の中が…妙に寒く感じた。
テロップ『さもありなん』