第2章 冒険者・1日目
ケイト「えっと…ロキさん、笑みが黒いです;」
ガレス「敬語は要らん!さん付けもせんでええわい!」
ケイト「え、でも;」おろおろ
フィン「ふう。そんなに気を使わなくていい。
もう手続きも済んだ。
君の実力は全員が見ているし、さっきのあれで認めない者はいないだろう。
それに…僕らはもう家族なんだから、遠慮せず接してくれ^^」
ケイト「フィンs…フィン…ありがとう、ございます」うるっ
何でだろう…
『家族』という単語を聞いて、優しく接されて…涙が滲んできた。
アイズ「私のことも、アイズって呼んで」
ケイト「は、はい!」
リヴェリア「敬語になってるぞ?」じと
ケイト「あ!うん!わかった!//」こくこく
アイズ「…うん」微笑
何でだろう…とても、温かい。
ベート「いいからぱっぱと行って済ませるぞ。
ただでさえ遠征も終えて宴も昨日終わったばかりだっつぅのに」溜息
ケイト「うっ;」
ティオナ「ケイトが委縮しちゃうでしょ!?ベート口出し禁止!」だきっ!
ベート「ああ!?」
抱き締められながらティオナとベートの喧嘩を見守る中…
少しだけ…ほんの少しだけ、懐かしいように感じた。
それが悪夢に繋がるなんて、この時は思いもしなかったんだ。
ケイト「あれ?そういえば入団テストの目的って何だったの?」
ロキ「ん?そりゃまあ…あれや」
ケイト「あれ?」首傾&きょとん
ロキ「なんやろな?」
ケイト「ええ!!?;」
ビックリする以外できん!!;
って言うか何もなしに合格だって決められたの!?;
実力さえあれば認められるの!!?;
そんな疑問を吹き飛ばしたのは、フィンの言葉だった。