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Unlimited【ダンまち】

第53章 メシア・デイ





フィン「合間にゲームのように問題を出し合って、正解を言い合っているそうだ。

道中でも会話に交えてやるそれを生徒も真似して
遊び感覚で学びを行おうとする言動がどんどん増えていっているらしい」

ケイト「なるほど…それは苦にならないね。

勉強は大抵一人でやるものだし、テストではだれも助けてくれないわけだし」

フィン「だから復習も完璧だから、予習の為に教科書を使って問題を出し合うということも勃発しているそうだ。

学べる環境じゃなかったからか、余計に学ぼうという姿勢が完成されている。
それも相まって、学力に関しては週休2日の学校のそれを遥かに凌駕しているらしい」

ケイト「純粋に楽しんでいるみたいだからね」微笑

フィン「それができるかできないかだけでも、大いに関わると思うよ?

あまりに結果に出なさ過ぎると、どれほど努力しても報われないと考え兼ねない。
第一に、本人に合った学び方なんて誰もが違って当たり前だからね。


その点、君の造った学び舎は個人個人に向かい合おうとしている。
ちゃんと見た上で、一緒に最適な方法を考えるという手法を取っている。

誕生日が同じまたは近い人、なおかつ相性の良い者同士で組んだバディまたはトリオ制も。
互いに足りない理解を把握し、指摘し合い、共に教え合うことで高め合う。という相乗効果を齎せているようだ」

ケイト「う~ん…
中々に奥が深いね。何がどう転ぶかわからないものだし」

フィン「多人数で好きなように組ませたらこうはいかないからね。

皆バラバラだから意見も纏まらず結束がばらけて弱まる」

ケイト「早い話がバラバラになって瓦解する、と」

フィン「ああ。
方向性が定まらなければ何から手を付けたらいいかさえも定まっていない、ひいては今後すべきことへの着手も間々ならないということに繋がるからね」

ケイト「勉強になるね」
フィン「ああ。本当に」頷


アル「ジー)……

ふかい!」

ディ「きゃい!」両手上げる

ケイト「…;真似、かな?」←アルとディを指さす

フィン「だろうね^^;」苦笑


議論を交わし合う中、アルとディは頑張って真似しようとしているようにも見えた。

と言うより…今、まさに目の前で覚えている僕とケイトの放っていた言葉をぶつけ合っていた。


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